
HIV検査を是非受けるべきと思われる対象者をあげました。
○STDに罹患した患者
梅毒、淋病などのSTDに罹患している或いはしたことがある方。
○ハイリスク患者群
男性同性愛者
バイセクシャル
不特定多数のパートナーをもつ性行動がかっぱな方
1985年以前に輸血や血液製剤使用歴のある方
○妊婦
母子感染もあり
たまに、偽陰性(本当は陽性なのに、陰性と判定してしまうケース)や、偽陽性(本当は陰性なのに、陽性と判定してしまうケース)があります。
特に、HIV検査において、偽陰性のウィンドウ期 (window period) は重要ですので頭に入れておいてください。
○偽陰性
HIVウイルスに感染すると、血中ウイルス量は急増しますが、HIV抗体ができるまで時間がかかり、IgM型HIV抗体は約30日、IgG型抗体は約50日を要してしまいます。
つまり8週間はみておくべきです。
この期間をウィンドウ期(window period)と呼び、HIV抗体の検査をしても、結果は偽陰性(間違って陰性という結果)となります。
感染から抗体出現までの Window period の場合
HIVの検出において、PA法でもELISA法でも陽転化までに6~8週間を要します。
感染の機会があってから、3ヵ月以上経過してからの再検査をすべき。
Window period (8週間以内)で感染を証明する場合は、
HIV-RNA PCR法などの検出法があるので、医療機関に相談することを強くお奨めします。
○偽陽性
妊婦、多産の女性、血液腫瘍、膠原病、肝硬変、肝炎、ヘルペスウイルスなどの場合、
間違って陽性と判断される可能性があります。(0.3%)
HIVに感染しても、早期に発見し、医療機関で適切な治療を行えば、エイズを発症せずに、無症候性キャリアでいることも可能です。そのためにも早めにHIV検査を受けることが推奨されますが、ウィンドウ期(window period)の8週間には注意が必要です。HIV検査に関しては、ウィンドウ期 (window period)を計算し検査するようにしてください。 個人的には、無料で対面で検査してくれる保健所での検査がお奨めです。