緑内障とパソコン・スマホのブルーライト

緑内障とパソコン・スマホのブルーライト

緑内障とは・・・ その症状、メカニズム、検査、治療法、自宅でもできるケアなどを紹介していきます。

緑内障とブルーライト

パソコンが本格的に普及し、家庭のツールとして売上を伸ばしてきたのが、1995年前後、スマホが使われはじめ普及しだしたのが2005年。
最近では、目の健康に関して『公害』ならぬ『光害』があることが明らかになっていて、これに対する対策製品も多くでています。

 

パソコン、スマホ、携帯電話と、私たちは四六時中、情報顛末から発するLEDからでる人工光にさらされています。
スマホや携帯電話などは、画面も小さく、またパソコンも常に目前で画面とにらめっこしながら、作業を進めるというところから、人工光を長時間至近距離で直接見ていることになり、目は何倍も疲れてしまいます。

 

暇さえあればスマホや携帯でゲームをしている人や、朝から晩まで机にすわりパソコンとにらめっこしている人は、持続的にブルーライトを見続けていることになるので、ブルーライトはできるだけカットするようにします。

 

今では、ブルーライトをカットする眼鏡や、パソコンや携帯の画面に貼るフィルムがあります。しかし、これらでも100%カットできるわけではありません。50%はカットできるにしても、残りは目に入ってきてしまいます。

 

抗酸化食品を食べるなど、食生活にも工夫をするほか、長時間ずっと画面を見続けないというようなことも心がけたほうがよいでしょう。

 

ブルーライトの目に対する影響については、岐阜薬科大学の研究グループが、ブルーライトが目の細胞を死滅させることをマウスを使った実験で明らかにしています。
LEDから出る青・緑・白の3種類の光を6時間ずつマウスの目の細胞にあてたところ、緑の光に対しては変化がなかったものの、白の光では70%、青の光では80%もの細胞が死滅したという動物実験があります。このとき、活性酸素が緑の光では1.5倍、白の光では2倍、青の光では3倍に増加したという結果もあります。

 

特に紫外線(400nm以下)のものと、ブルーライト領域である380~495nmの波長の光は、角膜や水晶体で吸収されることなく、ダイレクトに網膜に到達することが知られています。
もともと青い光は散乱しやすいという性質をもっています。よく宇宙飛行士の人たちが、「地球は青かった」といいますが、これは太陽光が地球に入るとき、青い光だけが大気で散乱するために青く見えます。

 

ブルーライトが網膜や角膜に及ぼす影響としては、紫外線に比べてはるかに少ないということも言われていますが、寝る前に明るいパソコンの光をみていると睡眠障害を起こし、それが睡眠不足につながり、体全体の体調をくずすことになり、緑内障などにも悪影響を与えることは十分に考えられます。
しかも、長時間画面をみていると、いくら紫外線に比べて影響が少ないといっても、塵も積もれば山となるです。
ブルーライトカットしたところ、目が疲れやすい、ピントが合わせにくい、光がギラギラする、文字がチカチカする、線を目で追いづらいといった症状が減少したという報告もあります。