薬剤性肝炎

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内 容

初期症状

薬物性肝障害
(肝細胞障害型薬物性肝障害、胆汁うっ滞型薬物性肝障害、混合型薬物性肝障害、急性肝不全、薬物起因の他の肝疾患)

 

最も頻度が高いのは全身倦怠感、食思不振。
何も症状がでないこともある。
発熱、かゆみ、発疹などの皮膚症状が早期に出ることがある。黄疸が初期症状のこともある。

危険因子

慢性飲酒者においては健常者よりも薬物性肝障害を起こしやすいともいわれている。
肝疾患をもつ患者では、薬物性肝障害が起きた場合、重症化することがあるので注意が必要。

特徴

倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、発疹、吐き気・嘔吐、かゆみ
薬物性肝障害に特徴的なものはなく、全身症状(倦怠感、発熱、黄疸)、消化器症状(食思不振、嘔気、嘔吐、心窩部痛、右季肋部痛)、皮膚症状(皮疹、掻痒感)が挙げられる。

他覚所見

全身所見(発熱、黄疸など)、腹部所見(肝腫大、脾腫、心窩部や右季肋部圧痛、肝不全に陥った場合の肝萎縮や腹水貯留など)、皮膚所見(皮疹など)や肝不全時の精神神経所見としての肝性脳症

臨床所見

AST(GOT)、 ALT(GPT)の変動に注意。
肝障害の重症化の予知には、プロトロンビン時間、血清アルブミン、コリンエステラーゼの測定が有用である。

原因薬剤

抗菌薬(22%)、解熱消炎鎮痛薬(12.6%)、循環器用薬(10%)、精神・神経用薬(7.8%)、消化器用薬(7.4%)、化学療法薬(7.2%)、漢方薬(4.7&%)、代謝性疾患用薬(3.5%)、抗がん剤(2.9%)、痛風・高尿酸血症用薬(0.7%)、呼吸器用薬(0.4%)、免疫抑制剤(0.4 %)、泌尿・生殖器用薬(0.2 %)、骨代謝改善薬(0.1 %)、ホルモン薬(4.6 %)、抗アレルギー薬(3.7 %)、ビタミン薬(0.8 %)、一般用医薬品(5.8 %)

 

○抗菌剤(多い順に、ピペラシリンナトリウム、セフォチアム、セファクロル、塩酸ミノサイクリン、セファゾリンナトリウム、アンピシリン、セフメタゾールナトリウム、ホスホマイシン、クラリスロマイシン、アモキシシリン、スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウム、イミペネム・シラスタチンナトリウム、セフテラムピボキシル、セフポドキシムプロキセチル、フロモキセフナトリウム)
○解熱消炎鎮痛薬(多い順に、ジクロフェナクナトリウム、アセトアミノフェン、ロキソプロフェンナトリウム、アセチルサリチル酸、メフェナム酸、イブプロフェン、インドメタシン、プラノプロフェン)
○循環器用薬(抗凝固剤を含む)(多い順に、塩酸アプリンジン、アジマリン、トラピジル、ニフェジピン、塩酸ニカルジピン、メチルドパ)
○精神・神経用薬(多い順に、フェニトイン、カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム、塩酸クロルプロマジン、ハロペリドール)
○消化器用薬(多い順に、チオプロニン、ファモチジン、ランソプラゾール、シメチジン、スルピリド、オメプラゾール、塩酸ラニチジン)
○化学療法薬(抗真菌剤を含む)(多い順に、リファンピシン(RFP)、イソニアジド(INH)、サラゾスルファピリジン、オフロキサシン、レボフロキサシン、ノルフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、グリセオフルビン)
○漢方薬(多い順に、小柴胡湯、柴苓湯、葛根湯)
○代謝性疾患用剤(糖尿病・高脂血症用剤)(多い順に、トログリタゾン、アカルボース、ボグリボース、グリベンクラミド、エパルレスタット)
○抗がん剤(テガフール・ウラシル配合剤の報告が多い)

 

抗がん剤、抗真菌薬、漢方薬
抗がん剤の一部、アセトアミノフェンの他、パラコート、四塩化炭素、キノコ毒など起因物質は、肝毒性による。

発生機序

中毒性とアレルギー性特異体質、代謝性特異体質性がある。
薬物自体又はおsの代謝産物が肝毒性を持ち、用量依存的に発生。

発症までの期間

発症機序によっては 1 回の内服で発症する可能性もあることや、2 年以上の継続投与で発症した例もあることから服薬期間の長短で薬物性でないと判断することはできない。
アレルギー性特異体質性のものの多くは1~8週間で発症。
60日以内に、多くの薬物性肝障害が起こる。
90日以降の発症も約20%みられる。

対応

薬物性肝障害の報告がある薬物の服用開始時には定期的な肝機能検査が行われるように留意するなど、より早期発見に努める必要がある。
薬物性肝障害の多くの症例は早期発見により薬物投与中止により速やかに回復する。
肝細胞障害型は、グリチルリチン製剤(強力ネオミノファーゲン)の静注、ウルソデオキシコール酸の経口。
胆汁うっ滞型は、ビタミンA、ビタミンKの脂溶性ビタミン補充。副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン)を使用。

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