国家試験と手技療法

国家試験と手技療法

医療の分野ではいろいろな専門資格があります。その中で、施術と呼ばれる手技を主に行うものでは、鍼灸師・柔整士・あん摩指圧師の3つが国家資格となっています。それ以外の資格とともに解説します。

国家資格になっている手技療法は、鍼灸師・柔整士・あん摩指圧師の3つだけ

人の体を触るなどして、体の調子を整えるいわゆる手技療法で国家資格となっているのは、鍼灸師・柔整士・あん摩指圧師の3つだけです。
鍼灸師・柔整士・あん摩指圧師になるためには、国家試験を受けるための認定校を受験して通学し、さらに国家試験に合格する必要があります。

 

按摩マッサージ指圧師

『按摩マッサージ指圧』で一つの資格になっています。頭文字をとって『あまし師』と略す人もいるようです。

 

つまり、資格の名称としては、『マッサージ師』だけという名称ではありません。

 

細かくは、施術していくのが方向などの違いもあり、いろいろな技術があるのですが、イメージ的にざっくり言うと、揉む技術を中心とした按摩、オイルなどの潤滑油を体に塗っていき体をほぐすマッサージ、指で押していく指圧ということになるかと思います。

 

鍼灸師(はり師・きゅう師)

鍼灸師とまとめられていますが、鍼師と灸師は別のものです。
テストは別なので、片方が合格して片方が落ちる、ということがありえます。

 

鍼はいろいろな考え方で打つ方がいるのでその方法論は複雑です。
灸の多くはとても小さくお米の半分ほどにして使うことが多くなっています。

 

柔道整復師

接骨院、整骨院で施術を行っている人がいわゆる柔道整復師と呼ばれる人達です。
起源はその名のとおり柔道のケガを整復することになっていますが、急性の外傷が対象になっています。

 

整体師

『整体』というと、カイロプラクティックを連想する人もいると思いますが、実際に日本ではカイロプラクターが「整体師」を名乗ることもありますし、他のいろいろな手技を使う人たちが整体師を名乗っている場合もあります。
幅広く使われていることから、「国家資格がない施術者」を全般を指す便利な言葉とも言えるかもしれません。
『整体師』というと国家資格は持っていません。しかし潜りでもなければ、きちんと民間の認定資格は持っているはずです。

 

カイロプラクター

いわゆるカイロプラクティックを施術する人です。
脊椎に対して調整を行っていきます。発祥地である米国では、ドクターと同等になっていますが、日本では国家資格にはなっておらず、民間の認定資格です。

 

リフレクソロジスト

リフレクソロジーを行う人で、足裏にあるとされる反射区を利用した技術です。オイルなどを使って刺激していきます。
国家資格ではなく民間の認定資格になっています。

国家試験の出題範囲比較

国家試験の出題範囲比較を一覧表にまとめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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