
かかりつけ薬剤師は、薬剤師として3年以上の薬局勤務経験などの条件がありますが、薬剤師認定制度認証機構が認証している『研修認定制度等の研修認定を取得』していることが条件となります。
この要件は、2017年4月1日から適用されることになっています。
研修認定制度等の研修認定を取得していないと、かかりつけ薬剤師として調剤をして、70点の加算をとることはできません。
そして、健康サポート薬局も当然かかりつけ薬局としての基本的機能を備えていることも条件になるので、患者がかかりつけ薬剤師を選択指名できる状態でなければなりません。
つまり、健康サポート薬局にはかかりつけ薬剤師が必要となり、さらに日本薬学会が確認実施機関となった健康サポート薬局に関わる研修を受ける必要があります。
いずれにしろ、健康サポート薬局にはかかりつけ薬剤師が必要で、かかりつけ薬剤師になるには、薬剤師認定制度認証機構が認証している『研修認定制度等の研修認定を取得』が条件となります。
そうでないと、70点の加算もとれませんので、今後ますます、薬剤師としてはかかりつけ薬剤師を目指すというキャリアも重要視されてくる時代になっています。
そのためには、薬剤師認定制度認証機構が認証している『研修認定制度等の研修認定を取得』ということも、薬剤師のキャリアを考えた場合、今まで以上に大きな意味をもってくることになります。
認証を受けてたプロバイダーの研修案内の中で最もポピュラーでオーソドックスな日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師制度について記載します。
人の生命に関する仕事をする薬剤師は、時代に即した医療需要や社会的要請に応えるべく、また薬剤師という専門職の責務を全うするべく、生涯にわたって研修や自己研鑽に努めなければならず、その研修実績の保証の1つとして認定証があります。
公益財団法人の日本薬剤師研修センターが薬剤師の自己研鑽に関する知識を啓発し、紅葉させ、全ての薬剤師が研修に参加できる環境の整備を図っているもので、研修成果を客観的に認定するべく『研修認定薬剤師制度』を発足させています。
認定薬剤師は、倫理、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学及び薬事関連法規・制度など、良質の薬剤師業務を遂行するために、自己研鑽した成果について、一定期間内(新規4年以内、更新3年毎)に所定の単位を取得したと申請した後、認定された薬剤師。
この研修認定薬剤師に認定されると、他の医療従事者や患者から、自己研鑽に努めしっかりとした知識等がある薬剤師として、高い信頼を得ることができます。
具体的な流れは、日本薬剤師研修センターの『研修認定薬剤師になるには』に具体的に記載されていますので、必ず確認してください。
申請できる単位も集合研修、グループ研修、自己研修によって上限がありますので、注意しましょう。
ざっくりな流れとしては、
① 研修手帳を入手
② 研修を受け、受講シールを集める
③ シールを研修手帳に貼り、研修内容を記録
40単位以上(最長4年以内、毎年5単位以上)を取得して申請
④ 認定手数料を振込み提出
⑤ 研修認定薬剤師として登録、認定薬剤師証交付(以後、3年毎に更新が必要)
まず、第一歩として薬剤師研修手帳というものを入手しなければいけません。
具体的な入手方法はコチラ。インターネットで申し込むこともできます。
そんなこと言われても、毎日の業務で忙しくて、受講しに行ってる時間なんてないよ!
そもそもへき地だし、受講するにしても片道1時間以上かかっちゃうし無理!
受講料や通信費、事前の申請などが必要ですが、そんな場合でも、座学ではなくインターネットやビデオでも受講できるものもあります。
インターネットを使ったe-ラーニング形式のものや、ビデオなどを使ったものもあります。