初期症状

発熱(40℃ぐらいの高熱)、頭痛、気分が悪い、吐き気、うなじがこわばり固くなって首を前に曲げにくい、意識が薄れる

特徴

頭痛・発熱など、細菌や真菌により起こる髄膜炎と区別がつかない症状を示す。
また、自己免疫疾患で原疾患の一症状として無菌性髄膜炎を生じる場合があり、鑑別診断の上で重要。
熱が出る、頭が痛い、吐く。
痙攣発作や意識障害、せん妄を伴うこともある。

他覚所見

頭痛、嘔吐、うっ血乳頭。重症で痙攣発作、意識混濁、錯乱、せん妄。

臨床所見

髄液所見では通常リンパ球優位の細胞増多を示すが、一部の症例では多形核白血球優位の細胞増多を示す場合も知られている。鑑別診断のため、頭部CT、MRI、可能であれば髄液検査。

原因薬剤

人免疫グロブリン、セファロスポリン、イブプロフェン、サラゾスルファピリジンなど。

発症までの期間

薬剤使用開始直後から発症するケースもあるが、服用開始後4日での発症が最も頻度が高い。

対応

発熱(40℃ぐらいの高熱)、頭痛、気分が悪い、吐き気、うなじがこわばり固くなって首を前に曲げにくい、意識が薄れるなどの症状があり、医薬品を服用している場合は、受診する。
医薬品の服薬中止の上、対症療法。薬剤中止後は、2~3日で回復することが多い。