急性腎不全

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内 容

初期症状

初期には症状が少ないが、進行すると食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少、倦怠感、発熱、全身の紅潮、乏尿、浮腫、手足のむくみ、目が腫れぼったいなどの症状が出現。

危険因子

高齢、基礎疾患に慢性腎不全がある、発熱、脱水、食事摂取量の減少、複数の医薬品の服用、肝不全などがあります。

特徴

尿量が少なくなる、ほとんど尿が出ない、一時的に尿量が多くなる、発疹、むくみ、体がだるい

 

急性腎不全になると、老廃物が血液中にたまり高窒素血症になり、重い場合、人工透析をしないといけない状態になります。通常尿量が少なくなり(乏尿)、ほとんど
出なくなったりします(無尿)が、逆に一時的に増えること(多尿)もあります。

 

腎前性のものは、低血圧などで腎臓に血液が十分供給されないことによって腎機能が低下します。
腎性のものは、腎臓の中の血管閉塞や腎細胞障害により腎機能が低下します。
腎後のものは、尿路結石などで尿の流れがせき止められることにより腎機能が低下します。
原因としては、アレルギー性と中毒性のものがあります。アレルギー性のものの代表として間質性腎炎があります。
場所としての分類は、糸球体障害と尿細管間質障害に分類できます。

他覚所見

進行すると、乏尿(1 日尿量 400 mL 以下)あるいは無尿(1 日尿量 100 mL以下)、高K血症、代謝性アシドーシス、体液過剰(肺うっ血、胸水、腹水、浮腫)、循環器症状(不整脈、うっ血性心不全、高血圧)、消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、消化管出血)、神経症状(意識障害や痙攣)、腎性腎不全の場合は、血尿や体重変動が見られる場合もある。

臨床所見

血清クレアチニン値の上昇
検尿所見少なく、BUN/Cre>20などの場合は、腎前性腎不全、検尿所見が多く、尿蛋白や潜血がみられる場合は、腎性腎不全。
血清クレアチニン、尿素窒素、一般検尿
尿量、尿蛋白、潜血

原因薬剤

○解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、インドメタシン、スルピリン、メフェナム酸)
○高血圧治療薬(特にアンジオテンシン変換酵素阻害薬:マレイン酸エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル、塩酸イミダプリル、シラザプリル、ペリンドプリルエルブミン、塩酸テモカプリル、トランドプリル、塩酸ベナゼプリル)
○抗生物質(アミノグリコシド系抗生物質:硫酸ゲンタマイシン、硫酸ジベカシン、硫酸ストレプトマイシン、トブラマイシン、硫酸アルベカシン、硫酸アミカシン、硫酸イセパマイシン、硫酸ネチルマイシン、硫酸ベカナマイシン、硫酸ミクロマイシン、硫酸アストロマイシン)
○抗菌薬(ニューキノロン系抗生物質:ノルフロキサシン、エノキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、トシル酸トスフロキサシン、フレロキサシン、スパルフロキサシン、メシル酸パズフロキサシン、プルリフロキサシン)
○造影剤(ヨード造影剤:アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン、イオキサグル酸、イオタラム酸ナトリウム、イオタラム酸メグルミン、イオトロクス酸メグルミン、イオキシラン、イオジキサノール、イオトロラン、イオパミドール、イオプロミド、イオヘキソール、イオベルソール、イオメプロール )
○抗がん剤(特に白金製剤:シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン)

発生機序

PGE2や PGI2などによる腎血管拡張系が低下し、アンジオテンシンIIやノルエピネフリンなどの腎血管収縮系が優位になることにより腎動脈が収縮し腎血流を減少する。
ACE 阻害薬はアンジオテンシンIIの産生を抑制することで輸出細動脈の収縮を抑制し、腎虚血による腎機能低下が起こります。
白金製剤はDNAに直接結合して近位尿細管に障害をもたらすと考えられています。
アミノグリコシドは腎皮質に取り込まれやすく近位尿細管に障害をもたらすとされています。
造影剤の場合は、高浸透圧性や尿細管腔へ流出した近位尿細管由来の酵素が直接、尿細管上皮細胞を障害すると考えられています。

発症までの期間

○腎前腎不全
医薬品服用後 1~4 週の間に血清クレアチニン値が 1 日0.5mg/dL、血清尿素窒素が 1 日 10mg/dL 以上上昇するか、血清クレアチニン値が前値の 150%以上に上昇する場合。

対応

尿量が少なくなる、ほとんど尿が出ない、一時的に尿量が多くなる、発疹、むくみ、体がだるいなどの症状がみられた場合で、医薬品を服用している場合。

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