記憶力チャンピオンの記憶

記憶力チャンピオンの記憶

学習における記憶の仕方などを紹介していきます。

日本の、世界の、記憶力チャンピオンが語る、記憶力アップの秘訣とは

ためしてガッテンで、能力アップについて放送をしていました。

覚えられなくなった・・・ でもあきらめなくてもいい 魔法の呪文とは?

脳の奥にある細胞が大活躍!
 たった1度見ただけで、1時間たった後でも
  東大生 vs 平均68才 のガチンコ対決はいかに・・・

 

記憶力の元世界チャンピオンが出てきて、脳が若返る究極技
  記憶力が東大生並!?  能力アップの新鉄則!
   記憶力が良い食堂のおばさんも登場!
    なんといくつもの注文を間違いなく1度に覚えていた。

 

・・・ なんとここまでずいぶんと、ひっぱるなwww

東大生 VS 平均68歳のウクレレおばさん・おじさんの結果

さて、お待たせ
  東大クイズ研究会メンバーと平均年齢68才のウクレレおばさん・おじさん
  単語のテストで対決!
    ただし、68才のグループには、ある魔法の呪文が唱えられていた
     結果、68才のグループのほうが、東大生に10ポイントもの差をつけて勝利

東大生に勝った、記憶のための魔法の呪文とは

その魔法の呪文とは ⇒ 「心理学テストです」
     う~ん こうすることでみんな興味をもって覚えられるんだろうな・・・

 

実際にアメリカの大学でも同じようなテストが18~22才のグループと、60~74才のグループで行われている。
普通にテストすると、18~22才のグループは48点、60~74才のグループは29点であったが、魔法の呪文「心理学テストです」と言われてだけで、18~22才のグループが49点であったのに対し、60~74才のグループは50点と大幅に成績がアップしています。

 

ここでいいたいのは、要するに 『覚えられないというネガティブになっているのはダメ』ということで
加齢で記憶力が落ちるというのは思い込みだけで、加齢で記憶力は落ちていないという海外の論文もあります。

 

そこで、先ほど東大生に勝利した平均年齢68才のグループのおじさん・おばさんに20品目ほどの買い物リストを見てもらい、その後、リストなしで買い物をしてもらった。
結果は、正解は半分程度。

覚える力、思い出す力

実は、記憶力には2通りあり、それは、「覚える力」と「思い出す力」
覚える力は、年齢によって、そんなに衰えていない。

 

ここで、記憶力の横綱級 怒濤の記憶力として、池田義博氏が登場。
2013年記憶力日本選手権チャンピオンになられた方です。

 

ローズブラウンという人の名前を覚えるのに、茶色の薔薇をくわえてダンス というように覚えていました。
そして、実技として、2分程度でシャッフルされた52枚のカードを順番に言い当てるというようなパフォーマンスを披露していました。

 

脳の研究をしている定藤教授により、池田氏が3桁の数字を記憶しているときの脳の状態を、MRIにより脳内血流量などを測定することにより、脳が活発に活動しているところをみていました。

 

そして海馬が活発に動いていることが証明されました。

記憶のカギを握る海馬の秘密

実は、この海馬には『場所細胞 (place cell)』という細胞があり、これが記憶力を良くする働きがあるといいます。
場所細胞の特定としては、脳の海馬にあり、場所を正確に記憶する細胞です。
よく、自動車を運転していて、1回しか行ったことがないのに、なんとなく道順を覚えていて、運転していて分岐点にくると、たしかここでは右にいったよなというように、結構位置記憶は、記憶に残っているものです。
生物は、エサのある所、天敵がいる所などの位置を覚えることは、生きていくために必須不可欠のものです。
そして、場所細胞は、その場所にいくと勝手に思い出してくれるものです。
自分の良く知るルート上の場所に記憶したい物を置くというのは有用な記憶法です。

 

海外でタクシー運転手の後部海馬(ここは、場所細胞がいっぱいある所)は、勤続年数に伴い体積が増えていたとの研究報告があります。
いろいろな道を通るうちに、記憶というか経験が積み重なっていったものかもしれません。

 

さらに番組の後半では、場所細胞を鍛え、脳全体のおとろえも防ぐということで、世界記憶力選手権のチャンピオンにも取材をしていた。
世界記憶力選手権チャンピオンは、ドイツの52才 グンター・カールステン氏
記憶力は、60才、70才、80才になっても、若者と競争できるものであるとしている。

 

なんとこの世界チャンピオンは、52枚のランダムに並べられたトランプカードを46秒で記憶してしまうらしい。

 

場所細胞もいいのですが、脳全体を鍛える脳トレもやっているそうです。

脳トレにいいのは何?

ここで問題

 

脳トレにいいのは次のうちどれか?
 ① ジャグリング
 ② 甘い物を食べる
 ③ 睡眠学習
 ④ サイクリング

 

答えは、サイクリングで、その理由は、記憶力を鍛えるのには有酸素運動が有効というところです。
有酸素運動ということで、サイクリングの他、ジョギングも良いということです。
この有酸素運動こそが一番大事で、世界チャンピオンは記憶トレーニングの半分を運動にあてていると言っています。
有酸素運動は、海馬で新しい細胞を生み出すのにも効果があります。

 

有酸素運動をしていないと、海馬の体積が減ってしまいますが、有酸素運動を1年間行った結果、海馬の体積が4.9cm3から5.0cm3に増えていたそうです。

 

週3回の有酸素運動で、認知症のリスクを半分程度減らせるとしています。

まとめ