
英語では、使っている単語は中学1年生でも知っているような単語しか使っていなくても、なかなかうまく訳しづらい英文もあります。
その1つが、 That's what friends are for. 'です。
この文章で一番難しい単語といえば、たぶん friends でしょうが、それすら中学1年生で習う単語だと思います。
That's what friends are for. '
これを文法的に解析していくと、まず目立つのが、That's what ~ 'の強調構文です。
強調構文ですので、ひっくり返してもとの文章に戻すと
Friends are for that. という文書になります。
直訳すると、「友達はそのために存在する」という意味になります。
日本人が苦手とするところで、ここまで論理的に訳したとしても、この直訳で???となってしまいます。
文法的には、存在のbe動詞 + 目的のfor ということになります。
これを強調構文として、thatが主語になる文に書き換えると
" That's what friends are for "になるというわけです。
whatは、thatの代わりになる関係代名詞で、that'sに対する「もの」の意味を含んだ先行詞です。
「それが(主語)、友達である(存在)のための(目的)もの(what)」ということになり、
それが、友達が存在するための何かである
⇒それが、友達が存在するための目的なんだ
⇒それこそが、友達が存在する所以だ
⇒友達なんだから、それは当たり前じゃないか
といった感じになります。
う~ん、難しいですね。
よく、直訳は間違っていないが、これをわかりやすく意訳するとなると、難しいというケースがあります。これは欧米人と日本人の感覚の違いなので、そこは難しい問題になるのかもしれません。
まあ、こういったものは、慣用表現として覚えてしまうというのも1つの方法です。
日本人では、まず、「それが、友達として存在するための目的なんだ」なんて言う人はいないでしょう。
使われている単語は、
こういう文章は、ビジネス文章ではあまり出てきません。普通の英語の本や小説、映画等ででてきたりしますが、実際の日常会話でも使われています。
英語に多く触れていると、こういった言い回しなどに多く出会うことになり、慣れてもきます。見た瞬間に、言われた瞬間に意味がわかります。
これはもう、一つの言葉として頭に叩き込まれていた方が、自由に活用できます。
文法的に、強調構文だ、関係代名詞だなんて考えていたら会話が成り立ちません。こうしたことからも、多くの英語に触れ、多読することが英語上達の近道と言えるでしょう。
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