遠くを眺めるだけで頭がよくなる

遠くを眺めるだけで頭がよくなる

勉強法や記憶術について、いろいろな情報を紹介していきます。

遠くを見ていると記憶力がアップするって本当?

遠くを眺めているだけで記憶力がアップするなどと聞くと、なんかすごい夢物語のような気がします。これは本当なのでしょうか。
それであれば、毎日受験勉強はそこそこに、あとはずっと星空の☆を眺めていれば良いということになるのかもしれません。

 

まあ、これはオーバーな話としても、人間の脳の中には「角回(かくかい)」という大脳の領域が頭頂葉の外側面にあります。
エレベーターガールの「このエレベーターは”各階”に止まりま~す」の各階と同じ読みのかくかいです。

 

この場所は、言葉を聞いたり読んだり書いたりするときに非常に重要な働きをするところで、聴覚連合野と視覚野からやってくる情報によって言葉を理解する場所と言えます。この言葉の理解に重要な役割を果たす角回は、記憶においても重要な役割を果たしています。

 

そしてこの角回は、空間を認識する役割をもっていて、遠くを眺めることにより活性化します。

 

つまり角回は、言葉を理解するという働きと同時に、目の前に広がっている空間を把握する働きがあります。そして記憶とも深い関係があります。

目にも良い、遠くを眺めて記憶力アップ

人間が他の動物と違って高度な文明を手に入れることができた大きな原因の一つに、言葉が利用できるからということがあります。そしてそれは角回が発達していたからで、ここを活性化するの一番単純な方法は、広い空間を見つめる、つまり遠くを眺めることになります。

 

角回で言葉を理解し、そしてブローカー中枢や運動野等で言葉を生み、話をしたり書いたりという作業になっていきます。
遠くを眺める場合、近所にある丘の上に登って、沈む夕日や登ってくる朝日を眺めるというのでもいいでしょう。近くの散歩コースに、遠くを眺められるポイントを探しておくとよいでしょう。2階から星空を見れるところであれば、それも良いでしょう。

 

いくら考えても出口が見えない難問にぶつかったとき、重大な決断をしなければいけなくなったとき、そうったことを考えるとき、なんとなくどこか遠くを見ながら考えていたことはないだろうか?

 

自然の中で生きてきた人間、雄大な大地を眺めることにより脳が活性化するような本能的な力を持っているのかもしれません。

 

遠くを眺めるということは、仮性近視などの視力にも良い影響を与えます。普段近くのテキストの文字ばっかり見ているので、遠くの景色を眺めることで、眼筋がこりかたまるのを防ぐことができますし、気分転換にもなります。

 

ちょっとした休憩時間、電車に乗って移動中、ぼーっと遠くを眺める時間を作ってみても良いのではないだろうか。ストレス発散にも、目にも良く、記憶力アップにも貢献してくれます。