内 容

学習曲線を考える


効率的に学習しようと思った場合、学習曲線のことを頭に入れておくと良いでしょう。

最初に新たなことを学習するときは、覚える対象のものになじみがなく、覚えづらいのですが、何回か繰り返しているうちに、なじみが出てきて覚えやすくなってきます。
しかし、中にはどうしてもなかなか覚えられないものが出てきてしまいます。

 

何回か繰り返したあと、こうしたなかなか覚えられないものを集めて、まとめて重点的に覚え直したりする方法もあります。

覚える対象になじむためにまずは音読

ものを覚える第一歩は、覚える対象のものにまずはなじむというものです。

 

1回学習して覚えたけど忘れてしまったものと、まったく初めて学習したものを覚えるのでは、1回学習したことがあるもののほうが覚えるのが楽なはずです。
これは、そのものになじみがあるからです。

 

そこで、まずはなじみがないような場合は、音読することによって覚える対象になじむようにします。

 

音読がなぜいいのか

音読がなぜいいのかというと、目と口と耳から記憶できるからです。
目でみただけでは、視覚野が働くだけです。

 


ところが音読すると、まずは覚える対象を目で確認します。このとき後頭葉の視覚野が働きます。
そしてその内容を理解するために、側頭葉にある感覚性言語野が活発化します。

 

次に声に出すことで、前頭葉にあるブローカー中枢(運動性言語野)が働くようになります。
さらに口に出した声が耳から入ってくるので、頭頂葉にある聴覚野まで刺激されます。

 

加えて、口の周りや下の筋肉、声帯を使って声を出すため、これらの筋肉をコントロールしている小脳にも働きます。

 

したがって、何度も繰り返し音読するのは非常に効果がある学習法なのです。

 

実戦、まずは音読で記憶リストになじむ

ここでは、例として、「首都と国名」についてのリストを覚えてみることにします。
まずはExcelで、”首都-国名”のリストを作成したら、次のような感じで音読をしていきます。

 

一度に覚える数ですが、多すぎても少なすぎても効率が悪くなります。
覚えることが全くなじみがないものかどうかによっても、覚える内容によっても、違ってきますが、一度に20~100項目を覚えていくと良いでしょう。

 

最初、慣れないうちは20項目ぐらいから、慣れて自信があるのであれば100項目を一度に覚えていきます。
10語未満だと物足らないし、150語も200語も欲張って増やすと、それだけ1回音読するのに10分以上も時間がかかってしまい、繰り返しなじんでいくという点からはちょっと効率的じゃなくなってきてしまいます。

 

では、100項目を一度に覚える方法をご紹介します。
まずは、「首都と国名」といっても、ロンドン-イギリス、フランス-パリといったものはなじみがありますが、アフリカの小さな国とかになると、首都の名前どころか、国名もなじみがないかもしれません。

 

動画の事例では、あまりにもなじみがあるロンドン、パリ、ローマといった欧米の主要国以外の国でリストを作っています。
なじみがないものだと、1語1秒などというペースではいきません。

 

 

100語を音読するのに、5分ぐらいかかるかもしれませんが、4回も音読をすると、口が慣れてきて、100語であれば、3分もあれば音読できるようになってきます。

 

6回~8回も音読を繰り返していくと、言葉になじみがでてきて、口も慣れてきて、次のようなスピードで音読できるようになっていきます。
こうなると時間が短縮されていき、同じ時間でも多くの回数を繰り返しできるようになります。

 

実際に次の動画のスピードだと、100語について2分40秒かかっています。つまり100語で160秒です。音読して口に出しているので、さすが1語1秒のペースとまではいきませんが、たとえ長い単語が多かったとしても、1語2秒以内で音読している感じになります。

 

音読でなじんだら、黙読でスピードをあげて繰り返すこともする

音読も6回~8回繰り返すと、なじんできて結構速く読めるようになります。
このように言葉がなじんできたら、音読で繰り返すのも良いのですが、黙読で繰り返して時短を図るということもやると効率的でしょう。

 

黙読ですので、それこそ1語1秒のペースで目で追って確認していきます。
1語1秒のペースなら、100語を確認するのに2~3分、8回繰り返したとしても、20分もあれば十分に確認していけます。

 

動画では、100語をほぼ2分で確認するペースとなっているので、100語120秒です。
1語1秒のペースよりちょっと遅い感じですので参考にしてください。

 

 

本気で覚えたいのであれば、1クールで6~8回繰り返し、それを朝・昼・晩に1クールずつ繰り返すと良いでしょう。
そこまでやれば、ほぼすべての単語は、単語をみたときに「覚えた記憶はある」というレベルに達しています。
そして多くの事項は、答えは思い出せなくても選択肢を与えてもらえば正解できるレベルになっているでしょう。
中には、すぐに答えがでてくるものもでてきてるはずです。

 

ある程度すぐに答えがでてくるものが出てきたら、さらに、オープンになっているリストを確認するのではなく、回答欄を隠していわゆる小テスト形式のようにして確認していく方法が有効になってきます。
隠して、思い出すということをしたほうが、より効率的に記憶できるからです。

 

この方法のコツは、1語1秒に近いペースで進んでいくということです。
2~3秒唸れば、答えがでてくるというレベルでは覚えてはいますが、自分のものになっていません。
例えば英文を読むときに、1つの英単語を思い出すのに3秒かけていたら、単語を思い出しているだけでテストの時間がなくなってしまいます。
すぐに答えが浮かんでくるものはそれでOK、もしすぐに答えがうかんでこなければ、1語1秒のペースを守って、回答欄を見ていきます。
このとき、覚えようとする必要はありません。
回答欄をみて、ああそうだった、そうだった!レベルでOKです。

繰り返しているうちに、自然と覚えていきます。