
記憶力を高めるためには、緊張を無くし、そのためにはリラックス体験をして、そのリラックス体験を潜在意識に覚えさせることが良いとされていま
す。そのために、「脳にオアシスを作る」ということが大切になってきます。
1.温感法
*楽な姿勢でゆったりと座ります。
椅子の背もたれに寄りかかってもOKです。
*目を閉じて、大きく息を吸い、そしてゆっくり吐きます。
これを3回繰り返します。
*身体のいろいろな部分を順番に意識し、リラックスさせていきます。
緊張がほぐれると、呼吸が深くゆっくりになり、心地良い温かさを感じます。
・眉間を意識し、暖める。次に瞼を意識し暖める。
そして頬を意識して暖める。次は口元を意識して暖めます。
さらに肩、腕、手と順番に意識して暖めていきます。
次に胸とお腹を順に意識して暖めます。
さらに脚の付け根、腿、ふくらはぎと順に意識して暖めます。
足首、足の裏、脚の指を意識して暖めていきます。
2.場所イメージ法
*次に今まで一番リラックスできた場所を思い浮かべ、
今、その場にいると想像します。
光景はもちろん、人の声や周りの音、そして匂い等も思い出します。
*そしてその時の楽しかった想い出を思い出し、楽しい気持ちを蘇らせます。
そして、身体も心もリラックスしていることを感じ、味わいます。
3.覚醒
*深呼吸を3回して、手足の指をギュット握ってパッと開く動作を数回繰り返して
目を開けます。
この目を開けたときの状態が、まさにリラックスしている状態で、このときの感覚を覚えるとともに、こうした脳にオアシスを作る訓練を繰り返し練
習します。
緊張しやすいといったケースにおいて、それを阻害する要因をなくす心の持ちようが大切になってきます。そのためにやってやってはいけないタブーがあります。
1.完全主義にはならない。
日本人は、完全主義の人が多いと言われています。
もちろん、勉強や仕事でいい加減にやっていいものなんてものはありません。
しかし、完全を目指すあまり、プレッシャーを感じ緊張してしまうケースもあります。
完全なんてものは、そもそも求めても得られないものと達観するぐらいが良いでしょう。
今を集中して、自分のできることを出し切るというスタンスで事にあたると良いでしょう。
2.他人と自分を比較しない。
現代人は競争社会に生きています。子供の時は受験戦争、大人になれば出世競争。
競争が悪とはいいませんし、高い目標を持ち切磋琢磨することは良いことです。
しかしついやってしまうのが他人との比較。
他人と比較することで、不安や焦りがでてきて、頭がうまくはたらかなくなってしまいます。
そうではなく、自分の持っている能力を生かしきるという考え方に変えていきます。
3.誠意と熱意をもち考えすぎない。
あれこれと結果を考えたり、ミスを恐れて緊張してしまう人もいます。
知識や才能に頼りがちな人に多く見られますが、頭打ちになり緊張してしまいます。
謙虚に考えすぎず、誠意と熱意をもって事に取り組めばいいと考えると楽になるでしょう。
4.つらいことにもくよくよしない。
人間はつらいことがあると、ついくよくよして頭がいっぱいになってしまいます。
そして勉強や仕事での失敗を他人のせいにすると、怒りや悔しさが頭を占領してしまいます。
こうしたネガティブな感情はやめ、うまくいかなかったときも自分の責任との覚悟をします。
覚悟をすることで、腹がすわり集中できます。
5.感謝の心を忘れない。
どこかの寺の和尚さんみたいな話になってしまいますが、感謝の心はやはり大切です。
感謝の心は「嬉しい、ありがたい」という感情につながり、これは緊張を解きほぐします。
こういった心のクセをつけることで、緊張しない身体と心が育っていきます。