
最近はそうでもないですが、一時期は右脳ブームが起きました。
右脳を使うと、大量に、高速に、完全に覚えられるとして、右脳を鍛える方法などが書籍やネットでいろいろと紹介されています。
脳を右脳にしやすくするためによく使われるのがモーツァルトの曲です。モーツァルトの曲は、難聴等の聴覚障害の治療にも優れた効果をもたらすということが研究報告されています。
モーツァルトの知られざるエピソードとして、一度聞いた音楽を完全に記憶し、それを譜面に再現できたと言われています。譜面をかく知識と技術、音を聞き分ける絶対音感ももちろん天才的ですが、一度聞いただけでそれを記憶していたというところも、モーツァルトの天才たる所以でしょうか。
モーツァルトの曲はどれも素晴らしいのですが、シチュエーションに合わせて聞くとより一層効果があります。
※記憶力をアップさせるのにお奨めの一曲
交響曲25番
交響曲35番
※脳を活性化させたいときにお奨めの一曲
セレナード第7番
※子供の教育・賢脳の育成にお奨めの一曲
ピアノ協奏曲23番
※朝のさわやかな目覚めにお奨めの一曲
交響曲29番
交響曲41番 ジュピター
※仕事への意欲を燃やすためにお奨めの一曲
ピアノ協奏曲25番
ピアノ・ソナタ第16番
昔は、頭がいい人間の人、知能が高い人間のことをIQで測定していました。あの人はIQが130だから頭がいいというような感じです。
しかし、IQ(知能)は、人間の頭脳のほんの一部の働きしかみることはできません。
IQに代わって言われだしたのがEQです。これはエモーショナル・インテリジェンスの略で「心の知能指数」と呼ばれるものです。
しかし、IQにしろEQにしろ、人間の知能や優秀さを左脳的に数字で測定しているにすぎません。
直観力と直感力、いずれも、読み方は「ちょっかんりょく」です。
直観力は、深い内容まで観察し理解する力で、直感力は、単に感じる力ということになります。
直観力が鍛えられると、アカシックレコードと呼ばれる宇宙記憶、偉大なる記憶にアクセスできるようになると言われています。この能力を開いた人に、空海がいると言われています。瞑想などで坊さんの境地にまで達さないと難しいのかもしれません。
右脳・左脳と分けるべきではないし、もう分けて考えるのは古いという考えもあります。右脳と左脳が共同して働くことにより能力が発揮できるからです。
しかし、日本は受験勉強や資格試験で、計算力をあげろ、とにかく覚えろと忘れては覚えなおすというような左脳を鍛える学習法ばっかり学校でやらされ、社会もそのようになっています。そのため俗にいう左脳型人間が増えてしまったのかもしれません。