内 容

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BDNF(brain-derived neurotrophic factor)とは

BDNF(brain-derived neurotrophic factor)は、脳由来神経栄養因子と言われ、主に大脳皮質や記憶を司る海馬(かいば)で合成される蛋白質になります。

 

BDNFは、脳細胞がいろいろな物質によって傷ついたり死んでしまわないように保護する働きがあると言われています。

 

脳細胞は、酸素やブドウ糖をうまく取り込めなかったり、有害な物質が入ってきたりすうと、損傷したり壊死してしまいますが、BDNFはそれを避ける働きがあります。

 

つまり、脳細胞を守る働きがあります。

 

また、脳細胞同士のつながりを強化する働きもあり、このことから記憶力や学習能力を高める働きがあると言われています。

 

さらに、脳の細胞の新生を促す働きもあり、新しく生まれた細胞を助けて、初期段階にある細胞の生存や成長をサポートします。

BDNFの脳内での働き

BDNFは、記憶力や学習能力の向上以外にも、脳内でいろいろな働きをしています。

 

① 記憶力の向上に寄与します。
② 気力を向上させ、うつ病を予防・改善します。
③ インスリン感受性を改善することで、糖・脂質代謝を促し、糖尿病の改善作用があります。
④ 脳細胞を保護することにより、脳卒中による脳障害、後遺症を低減します。
⑤ 網膜を保護して、視力をサポートします。
⑥ 食欲を抑制し、過食や肥満を抑えます。
⑦ 慢性疼痛を抑制します。

 

脳内でのBDNFが低下したら

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つまり、脳内でのBDNFが低下すると、記憶力や学習能力が低下します。

 

脳細胞の保護作用が弱くなります。

 

それだけでなく、学習面の他にも、気力が低下してうつ病にもなりやすくなり、不安が増したり、攻撃性が強くなったりと、性格面にも影響がでてきます。

 

そして、食欲の抑制が弱くなるので、肥満や過食、メタボリックシンドロームをもたらしやすくなります。

BDNFを増やすには運動

実は簡単に、しかも自然にBDNFを増やす方法があるのです。
それが『運動』です。

 

BDNFを増やすには運動が良いのですが、1日も休まずに運動をするなんていうストイックなことをしなくても十分です。

 

むしろ、やらなくちゃいけないと強制的な感じで運動したり、負荷がかかる激しい運動などをすると、かえってそれがストレスになり、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されてきてしまい、かえって記憶力や学習能力の向上に関しては、悪い影響を与えてしまいます。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し、やりすぎると、かえって運動の恩恵を得るどころか、マイナスに作用してしまうのです。

 

記憶力や学習能力を高めたいのであれば、軽いジョギングを30分を限界にして行うとか、楽しみながらできるウォーキングがオススメです。
つまり、軽い有酸素運動をストレスがかからない程度に、長時間やりすぎないのが一番でしょう。

 

よく、ものを覚えるときに歩きながら覚えたことがあるという人もいると思いますが、意外と覚えられるような感じがしたことはないでしょうか。
脳の働き、BDNFの作用を考えると、歩きながら覚えるというのは理にかなっているのです。

 

逆にマラソンみたいに、負荷がかかるような運動や長時間の運動は、かえってストレスになってしまい、学習効率を下げてしまうことになりかねません。
また、筋力トレーニングは、顔と名前を一致させるといった連想記憶力を鍛えるのにオススメです。

 

カギをどこに置いたっけな?というような人は、30分程度の軽い有酸素運動と筋トレの両方をやると良いでしょう。

 

実際に、米国の運動が色ダインでは、早歩きを1日30分、週5回以上、30分の筋トレを週2日行うことを推奨していて、運動後では20%も早く単語の記憶ができたというような研究報告もあります。

 

また、BDNFは、食事制限により適度な空腹時間ができたり、脳神経を使って刺激することによる活動依存性によっても、増加するという報告があります。

 

食べ過ぎて、運動もしないでいるのは、記憶力や学習能力の向上にとっても良くないのです。

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