キューティクルは、髪の部位を言いますので、キューティクルケアとは、ヘアケアのうち髪のキューティクルの部分をしっかりケアするということになります。
キューティクルって何?
キューティクルは、髪の毛を構成している部位になります。
髪の毛は、3層構造をしていて、一番中心にメディラ、それをコルテックスが囲み、一番外側をキューティクルで覆われています。
キューティクルは、肌で言えば一番外側の角質層にあたります。
キューティクルは、ケラチン蛋白質からできていて、魚のように固いウロコ状の膜が何枚も重なるように髪の毛の表面を覆っているような構造になっています。
キューティクルは、髪の毛の一番外側を覆っていて、厚さは0.5μm~1.0μmと非常に薄く、だいたい4~10枚ほど重なってうろこ状を形成しています。
髪の毛の一番外側にあるので、肌の角質層と同様に、内側のメディラとコルテックスを外部の刺激から守り、髪の水分や蛋白質が失われないように保護する役割があるのです。
また一番外側にあるので、美容面でもキューティクルをケアすることは、角質(肌)をケアするのと同じように重要になってくるのです。
傷むキューティクル
よく髪を洗った後は、塗れたままにしておかないほうが良いというのは、塗れたままにしておくとキューティクルが傷みやすくなるからです。
キューティクルは、水を含んで濡れると柔らかくなり剥がれやすくなるという特徴があります。キューティクルが剥がれていくと、外部からのダメージに弱くなってしまいます。
だから、毛先にいくにつれて、今までにキューティクルがいろいろと剥がれてきた時間が長い分、キューティクルの枚数が減っているのです。
そして枝毛や切れ毛などが起こりやすくなります。
キューティクルは、摩擦や熱によっても傷みます。
シャンプーやリンスするときや洗髪後に髪をタオルで拭くときに強くこすったり、乱暴なブラッシングをすることで髪がこすれると、その摩擦でキューティクルが剥がれてしまう原因になります。
またドライヤーの温風を長時間近づけて当てることで、その熱によってキューティクルが浮いたり剥がれやすくなったりします。
水で濡れてキューティクルが柔らかくなっている髪を、タオルでゴシゴシ拭き、ドライヤーの熱風を近くで長時間当てることは、髪のキューティクルにとっては好ましくはありません。
さらに、パーマやカラー、紫外線などによってもキューティクルはダメージを受けてしまいます。
キューティクルを守るケア

洗髪は、優しくブラッシングして髪をほぐして予備洗いをしてから、適量のシャンプを泡立てて優しく洗います。
そして温度が高すぎないぬるめのお湯で十分にすすぎます。
シャンプー後は軽く水気を拭き、トリートメントをなじませ、毛先を中心に揉むようになじませます。
指になめらかさが残る程度に流します。
いつまでも髪を濡らしたままにしておかない方がいいので、自然乾燥せずに、しっかりドライヤーを使って髪を乾かします。
手で軽くかきあげながら、ドライヤーの温風を当て、根元をしっかり乾かしますが、熱が集中しないように、ドライヤーの送風口を左右に振りながら風を当てていくのがポイントです。
最後に温風から冷風に切り替えると、キューティクルが閉じてつやつやした髪に仕上がります。