最近では、マスクに口角が上がり、大きな口を開けて笑顔になった口を描いたものが売られたりしています。
確かに、そのマスクをしていると、している人は笑顔に見えてきます。
なんだか楽しそうで、なかなかいいアイデアだと思います。
笑顔に重要な口角挙筋
しかし、笑顔は口だけでは作れないのです。
口角を上げると笑顔にみるのですが、この口角を上げるための筋肉が、『口角挙筋(こうかくきょき)』と呼ばれる筋肉です。
この『口角挙筋』は、小鼻から1cmぐらい離れたところと口角を結んでいる筋肉です。
よく笑顔の練習などで、割り箸をくわえたり、「ウイスキー」と発音したりするのは、この口角挙筋を鍛えて、口角を挙げる練習をしているのです。
もちろん、この口角挙筋は、笑顔にはかかせない筋肉なのですが、ここだけ意識すれば笑顔になるといった単純なものではありません。
笑顔は、口だけでは作れない
それでは、口角挙筋の他に、どんな筋肉が重要なのかというと、頬の筋肉です。
にっこりと笑ってみてください。頬が引き上げられていることがわかると思います。
それにともない、目の周りを取り囲むようにして存在する眼輪筋も使われて、笑顔になるのです。
「目が笑ってないよ」とか「写真の笑顔がこわばってるね」と言われたことがある人もいると思いますが、そういうときは、表面上だけ作り笑いをしているというケースが多いと思います。
作り笑いで意識して口角をあげてみても、バレてしまうのです。
マスクしてても表情はバレる
最近では、マスクしてるから表情が相手に悟られないと思っている人がいます。
目元しかわからないんだし、別にマスクの下でムスッとしてても、どうせバレないんだしと油断していると、もしかしたら相手に悟られているかもしれません。
笑顔は、眼輪筋も動くので、まさに「目が笑っていない」ということでバレてしまう可能性もあるのです。
笑顔に関連する表情筋肉とは
笑顔に関係している主な表情筋肉をご紹介します。
口角挙筋(こうかくきょきん):名前の通り、口角を挙げる筋肉です。
笑筋(しょうきん):いかにも笑顔に関係していそうな名前ですが、口角を外側方に引き、えくぼをつくる筋肉です。
下唇下制筋(かしんかせいきん):下唇を外側下方に引く筋肉です。
大頬骨筋(だいきょうこつきん):上口角を上外側方に引く筋肉です。
小頬骨筋(しょうきょうこつきん):上唇を上後方へ引く筋肉です。
上唇挙筋(じょうしんきょきん):上唇と鼻翼を引き上げる筋肉です。
眼輪筋(がんりんきん):大きく開くときは同時に前頭筋によって眉が上がることが多い筋肉です。