メイク落としにかかせないクレンジングですが、一言でクレンジングといっても、その構成成分という方向からみてもいろいろなタイプがあります。
最近では、化粧崩れしない化粧品も多く開発され、クレンジングでは、洗顔では落ちにくいメイクアップ化粧品を落とさなければなりません。
基本的には油性成分が中心のクレンジング
メイクしたらクレンジングとなるわけですが、基本的にはクレンジングは油性成分で汚れを落としていきます。
なぜ、油性成分がメインなのかと言うと、メイクした顔に油性成分を塗ることで、メイク汚れは浮いてくるからです。
あとはこの浮いてきた汚れを拭き取って落としていくというのがクレンジングの基本的考え方になります。
しかし、クレンジングには油性成分の他にも界面活性剤が入っています。そしてこの界面活性剤が肌に負担をかけるとも言われています。
それでは、なぜクレンジングに界面活性剤が配合されているのかというと、界面活性剤で、浮いた汚れを水と混ぜて洗い流せるようにするために配合されているのです。
つまり、汚れを油になじませて乳化させてから落としているのです。
化粧品の進化に伴い、クレンジングも大変
メイクをして長時間外気にさらされてきた顔は、その肌の表面にいろいろなものが混ざり合ってついています。
空気中のホコリや排気ガス、花粉、さらには汗や皮脂、古い角質、それに加えてメイクアップ化粧品などが混ざっているのです。
メイクしたままクレンジングしないで放っておくと、そうした肌に雑菌が繁殖し、皮脂が酸化して過酸化脂質が作られてしまい、これが肌を刺激するようになり、肌老化の原因にもなります。
最近では、汗や雨などでは簡単に落ちたり化粧崩れしないウォータープルーフタイプのメイクアップ化粧品が人気になっています。
こうした化粧品は、肌への密着性が強い油性成分が使われているので、洗顔などではとても落ちません。
このため油を溶かし出し、浮かせて、水と一緒に洗い流すクレンジングオイルが必要になってくるのです。
乳状・クリーム状・ペースト状のクレンジング
乳状・クリーム状・ペースト状のクレンジングの特徴は、油性成分が含まれていて、それに精製水などの水様性成分、保湿剤、さらには界面活性剤などが使われています。
これに加えて、訴求したい成分などが追加で配合されていたりします。
クリーム・ペースト状のものは、クレンジングクリーム、乳状のものは、クレンジングミルクと呼ばれたりします。
クレンジングミルクのほうが、クレンジングクリームよりも水溶性成分の割合が多くなっているので、さっぱりとしたテクスチャになっています。
油系ジェル状・オイル状のクレンジング
油系ジェル状・オイル状のクレンジングは、水溶性成分はほとんど配合されておらず、構成成分のほとんどが油性成分になっています。
また水溶性成分の代わりに、界面活性剤の割合が多くなっていたりするので、クレンジング力は、一般的にクレンジングクリームやクレンジングミルクよりも強くなっている傾向があります。
液状・水系ジェル状のクレンジング
液状・水系ジェル状のクレンジングは、油性成分をほとんど含まず、構成成分の大部分が水溶性成分の保湿成分になっていて、あとは界面活性剤が配合されています。
油性成分が少なく、洗浄力は弱いのですが、さっぱりとしたテクスチャです。
しかし油性成分が少ないのでその分、界面活性剤が多く配合されていたりします。