唇は、顔の印象をガラッと変えるパーツの1つです。
塗られている唇の色のトーンが違うだけでも、結構印象が違ってくるものです。
唇は上と下では全然違うもの
くちびるには、上唇と下唇がありますが、上唇も下唇も、上にあるか下にあるかの違いで、基本的には同じだと思っている人が多いと思います。
しかし、その性質を考えると、上唇と下唇は全然違う性質を持っています。
ずばり言うと、上唇は皮膚の延長で、下唇は口腔粘膜の延長と言えます。
上唇は皮膚の延長ですが、角層が薄く汗腺は存在していません。
下唇は口腔粘膜の延長ですので、そもそも角層や顆粒層などはありません。
従って、唇はバリア機能が弱く、さらにセラミドなども少ないため、保水力が弱く、よく乾燥したり荒れたりしやすい場所なのです。
実は、上唇と下唇が全然違う動物がいます。
それはゾウです。
ゾウといえば、長い鼻が特養ですが、実は鼻に見えている部分は、鼻と一緒に上唇もいっしょうに長く伸びたものなのです。
荒れるくちびる
くちびるは顔の中でも乾燥して荒れやすいパーツです。
そのため、リップクリームなど唇特別のアイテムもあるくらいです。
くちびるが荒れやすい原因はいくつかありますが、まずは下唇には角層はなく、上唇も角層がうすいので、肌バリア機能がとても弱く水分も蒸発しやすくなっているというのが大きな原因です。
角層が薄いことから、セラミドの量が少なくなっています。
さらに、食べ物などと接触をし、さらに外気と触れているので、外的な刺激を受けやすくなっています。
リップクリームや口紅などを塗る部分でもあるので、それらに配合されている成分による刺激も受けやすいので、特に敏感肌だったりすると炎症を起こし荒れやすくなる可能性があります。
くちびるのケア
そんなバリア機能が薄いくちびるですから、しっかりとリップケアをしてあげることがとても大切です。
リップケアでは、油分を補給して乾燥を防ぐことに重点を置くと良いでしょう。
くちびるが乾燥しているなと思ったら、リップクリームでしっかり乾燥を予防すると良いでしょう。
リップクリームは、保湿効果に加えラップ効果も期待できるワセリンや皮脂類似成分の油脂類をバランスよく配合したものがオススメです。
くちびるは、寝ている時に乾燥するので、就寝前にたっぷりとリップクリームを塗っておくと良いでしょう。
くちびるはセラミドが少ない部分なので、セラミド配合などのものを使うのも良いでしょう。
口紅でくちびるが荒れやすいという人は、メントールやカンフル、染料など不使用のものがオススメです。
使ってみて、唇の皮がむけやすくなるようなリップアイテムは避けるようにしてください。