成分で考える手荒れケア | 美容トピックス

手が荒れやすい人にとっては、冬の乾燥の季節は、手荒れになりやすくなったり、既に手荒れの人はさらに症状がひどくなったりと嫌な季節です。

しかし、手荒れ対策をしっかりとすることで、その悩みを軽減することができます。

まずは手荒れの原因をなくす

手荒れケアというと、まずは化粧品を使ってと思う人もいると思いますが、その前に手荒れになりやすくなる原因を避けることが大切です。

手荒れになる一番の原因は、キッチン洗剤や、ハンドソープ、シャンプー、石鹸などによる脱脂なのです。

手は意外と皮脂の分泌が少なく、洗剤などで手を洗いすぎると、脱脂され、肌バリア機能が低下し手荒れを引き起こします。

キッチン洗剤は、特に洗浄力が高い洗剤との接触を避けることが最も効果的です。

しかし、食器を洗わないで放っておくわけにもいかず、洗剤を使わなければ皿の汚れは落ちません。

そこで、使い捨てのノーパウダーのビニール手袋の利用がオススメです。

ビニール手袋をすることで、洗剤が直接手に触れなくなります。

ゴム手袋は、内部で雑菌が繁殖したり、ゴムアレルギーが起こる可能性もあるので、できれば手袋はビニールが良いでしょう。

もし手荒れがひどい場合は、食器洗いはもちろんですが、髪をシャンプーで洗うときも手袋をすることがオススメです。

ハンドクリームを利用

洗剤と手の接触をなるべく減らしたら、次にハンドクリームが有効です。

特に水仕事をするときは、保護作用の強いクリームを使い、通常の保湿には保湿力が強いものを選ぶと良いでしょう。

保護作用が強い成分としては、シア脂を多く含むシアバター、スクワランワセリンなどの炭化水素油を含むクリーム、ホホバ油などのエステル油を含むクリームがオススメです。

シアバターは、オレイン酸とステアリン酸がバランスよく含まれていて肌のバリア機能が高くなっていますし、体温近辺での温度で解けるので扱いやすくなっています。

ワセリンやミネラルオイルなどの炭化水素油系のクリームでは、保湿効果は弱いものの、浸透力がほぼないため、水分の蒸発を防いだり、刺激から守る肌保護作用は強くなっています。

保湿系の成分としては、植物油脂と、ヒアルロン酸ナトリウムやコラーゲン、アミノ酸といった成分がオススメです。

植物油脂には、マカダミアナッツ油、オリーブ果実油、馬油、アーモンド油、ひまわり油などがあり、皮脂の組成と近く浸透感じもあります。

植物油脂配合で、セラミドなども含んでいるものが良いでしょう。

抗炎症成分には注意

手荒れというと、すぐにステロイドを使うという人もいると思います。

ステロイドは効果が強いので、ちょっとした手荒れならすぐに改善してきます。

しかし、ステロイドはできれば使いたくないと、長期使っていたステロイドを突然やめたりすると、その反動でかなりの確率で肌の状態が悪化したりします。

できれば、ここぞという時に使用し、なるべく医薬品のステロイドの使用頻度は落としていくようにすると良いでしょう。

薬用化粧品(医薬部外品)としては、抗炎症成分としてグリチルリチン二カリウムグリチルレチンステアリルアラントインが配合されているものがあります。

また尿素は、保湿作用があり手荒れに有効ですが、角質を分解してやわらかくする作用があるため、炎症をすでに起こしているところに使用すると、刺激になってしまいますので、既に炎症を起こしている手荒れにはオススメできません。

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