手あれは、健康的にも美容的にもどうにかしたいものです。
手あれはなぜ起こるのか
手は顔と違ってメイクするというわけにもいかず、しかも手袋でもしていない限り、顔やヘア以外で露出していて他人の目に直接触れる部分になります。
したがって、手はごまかしがきかない部分と言えますが、それだけに年齢が出やすい部分とも言えます。
しかも、手の平には汗腺が多く発達していますが、皮脂腺がありません。
肌バリアは、皮脂によって保たれたりしていますが、手があれやすい原因の1つとして、この皮脂を分泌する皮脂腺がないことがあげられます。
よく手あれになりやすく、しかもクリームをつけてもなかなか治らないという人がいますが、皮脂腺がないため、一度あれ始めると治りにくいのです。
したがって、手あれは、ひどくなる前にこまめなケアが大切になってくるのです。
手あれは特に主婦に多いと言われていますが、これは長時間洗浄作業をすることにより起こってきます。
炊事や洗濯といったことを頻繁に行うことで、手あれもひどくなりやすく、主婦湿疹とも呼ばれたりします。
アルコール消毒による手荒れ

コロナ禍になって、よく手があれるようになったという人も増えてきています。
コロナ禍で、どこの店に行っても消毒用のアルコールが置いてあります。
店舗を変えるたびに、消毒用のアルコールで手を消毒してというような光景が当たり前のようになってきましたが、このアルコールによって手のひらが脱脂されてしまい、肌あれを起こしやすくなっているという側面があります。
手のひらは、皮膚が厚い部分になっていますが、皮脂腺がないために油分が少なくなっていて、脱脂作用による肌あれが起こりやすい部分にもなっているのです。
また、消毒用のアルコール以外にも、こまめに手を洗う習慣ができてきましたが、薬用ハンドソープなども、手を過度に殺菌しまうことにより手あれが起きる原因になっています。
薬用ハンドソープに含まれている、塩化ベンザルコニウムやイソプロピルメチルフェノールといった殺菌成分は、肌への刺激になり、手あれの原因になるので、手を洗うことはとても大切なことですが、神経質になりすぎて過度に多用するとかえって手あれの原因になってしまいます。
手あれの時に注意すべき要注意成分
ハンドクリームなどには、保湿や肌をやわらかくする目的で尿素を配合しているものもあります。
中には、保湿を目的に尿素クリームとして尿素を高濃度で配合した商品もありますが、尿素は角質を分解して柔軟化します。
手あれで肌に炎症を起こしている場合、そこに尿素クリームを塗ると、かえって刺激になって悪化してしまいます。
手あれで炎症を起こしている場合は、尿素を配合したものは避けるようにします。