マンゴーは、南アジア~東南アジアを中心に栽培されていて6月~7月が旬になっている、ウルシ科マンゴー属の果物です。
英名は Mango、和名は、菴羅(アンラ)または菴摩羅(アンマラ)といいます。
マンゴーの原産
マンゴーは、学名は、Mangifera indicaになっていて、インドからミャンマーにかけての一帯が原産になっていて、4000年以上も前からヒンズー教などで聖なる果物として珍重されてきました。
マンゴーの木は高く、100年以上も生き続けることもあり、形や色は品種によってもいろいろありますが、栄養成分はほぼ同じです。
形が平で果皮が黄緑色や黄色のペリカンマンゴーは、イエローマンゴーとも言われ酸味があり、日本人に好まれています。
アップルマンゴーは、メキシコ産で、熟すと赤く色づき卵型で大きいのが特徴です。
パロットマンゴーは、タイやフィジーで採れて、オウムのくちばしに形が似ていることからパロットの名前の由来になっています。
東南アジアでは、成熟する前の未熟果に唐辛子入りの砂糖塩をつけて食べたり、炒め物料理に入れたりして食べたりするようです。
タイやベトナムでは、未熟の緑色の果実をおやつとして食べたりもしています。
日本では、熟した果実の実を取り、そのまま生で食しますが、マンゴージュースやピューレ、ドライフルーツ、マンゴープリンなどに加工されます。
さらにムースやケーキ、シャーベットなどにも幅広く加工されています。
熟すほど美容によい
とろけるような食感と濃厚な甘味が魅力のマンゴーですが、熟すほど、その濃厚な香りと甘さ、そしてねっとりとした食感は増します。
マンゴーは、マンゴスチン、チェリモヤとともに世界三大美果の一つになっていて、日本では沖縄県、鹿児島県、宮崎県などで栽培され国際の完熟品が流通しています。
マンゴーの栄養素で特筆すべきは、β-カロテンとビタミンCで、緑黄色野菜に匹敵するほどにβ-カロテンやビタミンCが多く含まれています。
β-カロテンは、活性酸素の働きを抑えて、老化を予防し、ビタミンCとともに美容成分として知られています。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のキメを整えるのにも役立ちます。
マンゴーは、熟すほどにβ-カロテンの量が増えていきます。
マンゴーの黄色の色素は、エリオシトリンというフラボノイドの一種によるもので、β-カロテンやビタミンCとともに、活性酸素を除去する働きが期待されます。
さらにマンゴーは、カリウムや食物繊維もバランスよく豊富に含んでいます。
美味しいマンゴーの選び方
マンゴーは、買うときに少し触ってみると良いでしょう。
果皮に黒斑や傷がないものがよく、良品のものは、触ったときにハリがあります。
保存は、低温で保存すると味が落ちるため、冷蔵庫よりもなるべく冷暗所で保存すると良いでしょう。
ただし、完熟しているものは、冷蔵庫で保存し早めに食べるようにしたほうが良いでしょう。