健康食品や美容食品は、薬機法(旧薬事法)でその標榜範囲が決められています。
一般の食品であれば、単に健康に良いとか、美容に良いというレベルであれば標榜することはできますが、「肌」といった特定の部位に関して、その改善効果をうたったりすると、薬機法(旧薬事法)に抵触してくる可能性がでてきます。
肌という体の部位に対して、改善効果をうたいたいというのであれば、医薬品や医薬部外品、または特定保健用食品などとして承認や許可をとりなさいということになります。
美肌に関連したトクホがある
特定保健用食品というと、それこそ血圧や血糖、中性脂肪、またはおなかの調子を良くするといったような機能性をうたったものというイメージがあります。
しかし、実は美肌に関連した特定保健用食品があるのです。
それがオルビス株式会社が販売している『オルビス ディフェンセラ』と呼ばれる製品です。
特定保健用食品としての表示は次のようになっています。
「本品に含まれる米胚芽由来のグルコシルセラミドは、肌の水分を逃しにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています。」
まさに機能性表示成分は、「米胚芽由来のグルコシルセラミド」で、「肌の乾燥が気になる方」の特定保健用食品になっています。
美肌に関連したヒアルロン酸Naの機能性表示食品
美肌に関連した機能性表示食品は、販売されているものでも数十から百数十あります。
肌の水分保持に関連した機能性表示食品で販売されているものだけでも、数十あり、機能性表示成分にもいろいろあります。
その中でも、ヒアルロン酸ナトリウムを機能性表示成分とする製品が多くなっています。
ヒアルロン酸ナトリウムは、肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する機能があります。
ヒアルロン酸Na以外の美肌関連の機能性表示成分
機能性表示成分として使用されている美肌関連の成分として、ヒアルロン酸ナトリウム以外のものもあります。
パイナップル由来グルコシルセラミドは、肌の潤いを逃しにくくすることから、肌が乾燥しがちな人に適した機能性表示成分になっています。
魚うろこ由来コラーゲンポリペプチドは、顔肌の水分量を保ち、顔肌の潤いに役立つ機能があります。
アスタキサンチンは、肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける機能があることが報告されています。
米由来グルコシルセラミドは、肌の水分を逃しにくくする機能があることが報告されています。
モモ由来グルコシルセラミドには、肌から水分を逃がしにくくするのを助け、潤いを守るのに役立つ機能があることが報告されています。
コラーゲンペプチドには、美肌関連以外の機能性も期待でき、肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能、骨をつくるはたらきをサポートする機能があります。