冬に近づくにつれ空気も乾燥してきます。
外気の乾燥は、乾燥肌の状態をより悪化させてしまいますので、しっかりと保湿ケアをすることが大事になってきます。
そんな中、メイクをしたらメイクを落とさなければなりません。
そこで使われるのがクレンジングですが、特に乾燥肌タイプの人はクレンジングに細心の注意を払わなければなりません。
乾燥肌なら特に注意したいクレンジング
クレンジングは、メイクを落とすときに油性成分を洗い落とすものですが、スキンケアの観点からいうと注意をしなければならないのがクレンジングになります。
なぜならば、クレンジングは肌に大きなダメージを与えてしまいかねないプロセスだからです。
摩擦によってダメージを受ける肌
まずは、クレンジングによる摩擦で肌にダメージを与えてしまう点が問題です。
クレンジングで汚れを落とすために、ゴシゴシと顔をこする人がいますが、ただでさえデリケートな顔をゴシゴシこすると、肌バリアが破壊されバリア機能が壊れてしまったりします。
特に歳をとっていくと皮脂量が減り、肌が乾燥しやすくなっていて肌のバリアも刺激を受けやすくなっています。
中でも、皮脂腺の数が少ない目の周りや口元などは注意が必要です。
クレンジングの界面活性剤に注意
クレンジングと言えば、洗い流せるタイプが増えてきていますが、メイクを浮かせる油性成分が水に溶けるように製品化されているため、成分に多くの界面活性剤が使われているものが多くなっています。
界面活性剤は、メイクや汚れを浮かして落としてくれる一方、肌の保湿能力の80%を担っている角質層にあるセラミドなどの細胞間脂質も洗い流してしまいます。
つまり、クレンジングによって、保湿能力も低下してしまうのです。
肌へのダメージを少なくするクレンジング
肌への摩擦や界面活性剤が、肌を刺激し乾燥肌を悪化させてしまうリスクがありますが、まずは摩擦という点を考えると、こすらないでも落とすことができるクレンジング剤を選ぶようにします。
必要以上に強い界面活性剤が入ったものを使わないことも大切です。
たとえば、ウォータープルーフの化粧品でメイクすれば、どうしても洗浄力が強いクレンジング剤が必要になってきます。
ウォータープルーフの落ちにくいマスカラでメイクしたとすると、マスカラ(まつ毛)の部分は洗浄力の強い界面活性剤でないと落ちないでしょう。しかしマスカラがまつ毛以外のパーツには付着しないようにし、クレンジングは綿棒やコットンで丁寧にまつ毛のみにできるようにクレンジングします。
乾燥がひどい人は、落ちにくいメイクはしない
肌のバリアを守るという点から言うと、乾燥肌の人でひどい場合は落ちにくいメイクはしないほうが良いでしょう。
メイクといっても。ファンデーションなどのベースメイク程度であれば、石鹸だけでも十分に落とすことができます。
また、お湯で落とせるマスカラのような商品も出ているので、そういったものを上手く利用していくと良いでしょう。