肌表面の気温による変化と鳥肌 | 美容トピックス

美容といえば『肌』ということになりますが、『肌』は外気温によっていろいろな表情をみせてくれます。

暑いと、肌の表面からは汗がだらだらと流れてきて、気化熱によって体を冷やそうとします。
また寒いと、鳥肌が立ち、体の熱を外に逃がさないようにします。

暑いときの肌

夏、外気が上がって暑くなってきたり、スポーツをして体に熱がたまってくると、表皮にある汗腺からは汗が分泌されてきて、肌表面から蒸発していきます。

この蒸発するときに体の熱が法さんされて体温が下がっていきます。そして皮膚の血管も拡がって、ここからも熱の放散が行われるのです。

寒いときの肌

冬、外気が下がり寒くなってくると、表皮にある立毛筋が収縮します。立毛筋が収縮することで、毛穴や汗腺がふさがり、体から熱が逃げるのを防いでくれます。このときに、肌表面の多くの毛穴が盛り上がり、これが『鳥肌』となるのです。近畿地方や愛媛県では、鳥肌と呼ばず、『さぶいぼ』ということもあるそうです。

鳥肌ができるシーン

鳥肌ができる一番の原因は、強い寒冷刺激でしょう。

寒くなると交感神経が緊張してきて、そのことにより立毛筋が収縮して毛穴が閉じます。

人間は裸ですが、他の哺乳類や鳥類は毛や羽で覆われています。寒くなってくると毛や羽をふくらませて皮膚との周りに空気の層を作り保温します。そのために毛や羽がふくらむのですが、このときに立毛筋が収縮するのです。
人間の鳥肌もその名残で立毛筋が収縮して鳥肌になると言われています。

強い恐怖心を感じたときも鳥肌が立ちます。
外敵に襲われた動物が、自分の体を少しでも大きくみせようと毛をふくらませることの名残とも言われています。

鳥肌が見える場所

鳥肌がたったよと言って、鳥肌をみせられるときどこを見せられることが多いでしょうか。
たぶん、腕や足だと思います。
腕や足は体毛がよく生えている場所ということを考えると、鳥肌が目立つ場所もこうした腕や足ということになるのでしょう。

一方、顔に鳥肌というのはピンときませんが、これは人間が進化している過程において、顔の体毛が退化した結果、顔の立毛筋も退化していったため、実際は鳥肌が立っているのだけど目立っていないだけと言われています。

感動したときの鳥肌って?

よく素晴らしい演奏を聞いたとか、スポーツ選手が素晴らしい記録を出したとか、そういった場面で、『鳥肌が立った』というような言い方をします。

あれ? ちょっと待てよ! 鳥肌って寒いときや恐怖を感じたときにしか立たないんじゃなかったっけ?
その通りです。

実際には、南カリフォルニア大学の研究によると、ごく一部の人は「音楽を聴いて鳥肌が立つ」経験をすることがあるらしいのですが、ほとんどの人は、脳のニューロンと「音楽による鳥肌」がリンクしておらず、音楽を聴いて鳥肌が立つといった現象は起きないのだそうです。

つまり、ごく一部の人にしか現れないぐらいことから、滅多にないぐらい希少な感動を受けたときに「鳥肌が立つような・・・」というような表現がでてきたのかもしれません。