いろいろなハーブの剤型 | 美容トピックス

剤型というと、まず思いつくのが医薬品で、医薬品の剤型を考えると、もちろん錠剤・カプセル剤・顆粒剤・粉末剤などのいわゆる飲み薬があります。

さらに、外用薬として、軟膏剤・クリーム剤・パップ剤・点眼薬・点耳薬・点鼻薬・注射剤などさまざまな剤型のものがあります。

ハーブは剤型によって変わってくる

ハーブというと、アロマを垂らして香りを楽しんだり、ハーブティーみたいな形で利用するイメージがありますが、いろいろな剤型で利用されます。

さらに、その剤型・利用法によっても、抽出されてくる成分も違ってきます。

例えば同じハーブでも、ハーブティーとして利用した場合、お湯で抽出される水溶性成分が溶け出てきて抽出されてきます。

水溶性成分としては、クエン酸やリンゴ酸といった有機酸、ビタミンBやビタミンCといった水溶性ビタミン、増粘多糖類のような粘液質成分、配糖体、ミネラル、ポリフェノール、タンニン、フラボノイド配糖体などがあります。

一方、チンキのようにアルコールで抽出すると、水溶性成分の他に、脂溶性成分である脂溶性ビタミンのビタミンA・D・E・K、カロテノイド、精油、油脂などが抽出されてきます。

ハーブの基本は何と言ってもハーブティー

ハーブを利用する場合、まずその基本ともいえるのがハーブティーになるかと思います。

いわゆる浸剤と呼ばれるものですが、熱湯や水の中にハーブを浸して利用しますが、これはハーブの葉や花といったやわらかい部分を利用する際によく用いられ、水溶性の成分が主に抽出されてきます。

このハーブティーに代表される浸剤ですが、温浸剤と冷浸剤に分けることができ、読んで字のごとく、温浸剤は熱湯を使って抽出したもので、冷浸剤は冷たい水を使って抽出したものになります。

温侵剤の場合は、鍋に水を入れ、沸騰したらハーブを入れて作りますが、茶剤(ハーブティー)の場合は、熱湯をポットに入れて作る場合もあります。

ハーブティーを冷やしたものをアイスハーブティーと呼ぶこともあり、夏の暑い時期などに好んで飲まれます。

冷浸剤の場合は、温浸剤と比べて、熱湯でないと抽出されてこないカフェインやタンニンなどの量を少なくすることができまので、色が澄んでいいて口当たりが良いのが好みという人には、冷浸剤のほうが適しているかもしれません。

作ったハーブティーの保存

作ったハーブティーを保存しておく容器は、雑菌が入らないように使用する前に消毒しておくと良いでしょう。

消毒といっても、耐熱性の容器であれば、鍋の中に保存容器が全て浸かる量の水を入れ、火にかけて15分ほど煮沸します。

その後、お湯から容器を取り出して、ほこりがつかないように自然乾燥させます。

この時、布巾などを使うと、かえって雑菌がついてしまったりしますので、自然乾燥がオススメです。

煮沸以外の消毒法としては、アルコール度数が35度以上のアルコールを容器に8分目ほど入れて、フタをしてから容器を振り、アルコールを捨ててから自然乾燥します。

アルコール度数が35度以上のものとしては、ウオッカやホワイトリカー、無水エタノールなどがオススメです。

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