いきなりのストレッチはケガのもと | 健康トピックス

本来なら、筋肉を伸ばし、体を柔らかくしたり、疲労を取ったりするのに役立つストレッチで、適度にやれば気持ちよく体を伸ばせるのですが、運動不足の人がいきなり無理をすると、ケガの原因にもなってしまいます

運動前の準備にやると危険なストレッチとは

運動前にストレッチをする人も多いと思いますが、特に運動前にやると危険なストレッチがあります。

立ったまま前屈するストレッチ

それは、立った状態でいきなり前屈をすることです。

立ったままの状態で前屈をすると、ちょうど膝の内側の部分の筋肉がストレッチされます。
普段から運動している人はともかく、運動不足の人が行うと危険です。

立ったままの状態で前屈をすると、だいたい45~50度ぐらいまでは、腰椎が曲がって上半身が前に倒れていきます。

しかし、それ以降は腰椎だけでは曲がらないので、今度は股関節を支点として骨盤を傾けることで体を前に倒していくことになります。

ここで、運動不足の人は、太ももの裏側にあるハムストリングスや臀部の筋肉が硬くなっているため、うまく骨盤をしっかりと傾けることが難しいのです。

そこで無理をしようとすると、腰髄に負担がかかり腰を傷める原因になってしまうのです。

注意したいアキレス腱伸ばし

もう一つ、注意したいのがアキレス腱伸ばしです。

アキレス腱を伸ばすときによく反動をつける人がいますが、これは危険です。

アキレス腱を伸ばすストレッチで、実際に伸びているのはふくらはぎの筋肉、すなわち下腿三頭筋であり、アキレス腱ではありません。

アキレス腱は、強い者の弱点で揶揄されるように、弱い部分なので、体が温まっていない状態で反動をつけていきなり強く伸ばそうとするのは危険なのです。

運動前は、しっかりとウォーミングアップを行うことが大切です。

運動前は軽いジョギングなどでウォーミングアップ

久々に運動するということで、はりきるのもいいのですが、ウォーミングアップもしないでダッシュなどをうると、肉離れの原因になるので要注意です。

運動不足になっていると、ハムストリングスの柔軟性は失われやすくなります。

こんなとき、いきなりダッシュなんていうことをすると、大腿四頭筋を使って引っ張り上げた足にハムストリングスの長さがついていけず、プチッと切れてしまったりします。

くれぐれも、ウォーミングアップなしで、いきなりダッシュなどということは控えなければいけません。

普段から、ふくらはぎの筋肉に力を入れては緩めるといったようなことで、ふくらはぎの筋肉を使うようにすると良いでしょう。

足の血流のポンプ作用にもなります。椅子に座ってもできるので、そんなに真剣に回数を決めてやるとかいうのでもなく、気が向いたら、ふくらはぎに力を入れてはゆるめるというようなことを普段から行っていくのも良いでしょう。

最新情報をチェックしよう!