無理は禁物、安静第一の捻挫(ねんざ) | 健康トピックス

よく足などを捻挫したというスポーツ選手が、その後何度も捻挫を繰り返し、捻挫がになったと悩むケースがあります。

捻挫というと軽症というイメージがあるのはなぜ?

診断を受けて、捻挫というと「骨折していなかったんだ」と安堵し、「捻挫くらいならたいしたことがないわ」と思う人も多いと思います。
このように、『捻挫』は比較的軽症というイメージがあります。

捻挫の診断は、まずはX線検査などで骨折していないか、脱臼や関節面の位置関係はどうかなどを診て、異常がなければ『捻挫』ということになります。

捻挫は、一般的には靱帯損傷が軽度のものを指します。

靱帯が完全に断裂してしまうと、重度の靱帯損傷となってしまいます。

その一歩手前の靱帯部分断裂では、靱帯が完全には断裂していないものの、部分断裂を起こし、腫れや痛みが強くなっています。

捻挫は、靱帯損傷をしているのですが、一部の線維断裂程度にとどまっていて、軽度の腫れや痛みはあったりしますが、関節包は温存されています。

予後も良好のため、『捻挫』というと安心して油断してしまう傾向があります。

ただ、人によっては靱帯損傷自体を『捻挫』とする人もいて、一般的に言う一部の線維断裂程度のものは「軽度の捻挫」として、重度の靱帯損傷も捻挫とする場合もあるので注意が必要です。

捻挫癖は、捻挫を甘くみて無理するから

捻挫癖というようなことをよく耳にしますが、捻挫になるというようなことはありません。
少なくとも、適切にきちんと完治させていれば、そのようなことはありません。

スポーツ選手などの場合、試合に出たいばかりに、捻挫が完治していないうちから無理をして、まだ靱帯が完全に治っておらず、切れたままの状態の時に無理をするので、再びそこを捻りやすくなってしまうのです。

そうは言っても、限ら得たスポーツ選手生命の中で、一刻も早く復帰したいとあせる気持ちもわからなくはありませんが、

捻挫は安静が原則

捻挫の場合は、痛みや腫れの症状がなくなるまでは安静不動が原則です。
そして、患部よりもやや大きめの湿布をして、さらにそこを訪台でしっかりとダブル固定すると良いでしょう、

痛みがあるうちは冷湿布、痛みが治まってきたら温湿布ということが言われたりしますが、気持ちがいいと感じるほうの湿布でいいでしょう。

やってしまいがちなのが、外見的に腫れがひいてなくなってきたので、治癒したと考えて、無理をして再び捻挫してしまうことです。


捻挫の治癒までにかかる時間は、軽度であれば3日から1週間程度という場合もありますが、個人差もあり、捻挫の程度、場所によっても異なりますので、整形外科医にきちんと診断してもらうべきでしょう。

捻挫の治癒の目安は

腫れがひいても治癒したと考えちゃダメということですが、それじゃ、どの程度になったら捻挫が治癒したといえるのでしょうか。

痛みが消えて、スムーズに動かして運動できるようになった時点で、やっと治癒したといえるでしょう。

軽度であっても、一部の線維断裂が起きているということは、靱帯が断裂しやすい状態ということなので、無理は禁物なのです。

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