化粧水は、適量を手の平に取り、肌になじませて使ったり、適量をコットンに取り、パッティングしながらなじませていくことで、肌に水分や保湿成分を補給し、肌の保湿効果を高め、モイスチャーバランスを保つためのアイテムです。
肌になじませてから使うのか、コットンに取りパッティングしながらなじませるのかは、いずれにしろ肌になじませることが目的であり、使用方法で特別に記載されていなければ、どちらの方法でも問題ありません。
ただし、パンパンと力を入れてパッティングするのは間違いで、軽く押さえるようにパッティングしていきます。
化粧水は、肌の状態であったり、使用感・テクスチャーの好みにより、いろいろな種類が用意されていて、使い分けることができます。
柔軟化粧水
柔軟化粧水は、肌に潤いを与え、柔軟に保つために、角質層への水分補給とその保持を目的とした化粧水で、保湿化粧水とも呼ばれています。
柔軟化粧水は、モイスチャーローションと呼ばれたり、エモリエントローションと呼ばれたりすることもあり、最も広く使われているタイプの化粧水です。
柔軟化粧水には、保湿効果を高めるために、アミノ酸系やヒアルロン酸、コラーゲンなどの多くの保湿成分が配合されています。
柔軟性の高さでいったらアルカリ性のほうがいいのですが、皮膚の表面のpHに近い、pH5.5~6.5程度の弱酸性に調整されています。
収斂化粧水
収斂化粧水は、肌の皮脂や汗の分泌を抑えて、肌をひきしめ、さっぱりとした使用感になっています。
柔軟化粧水よりも保湿成分が少なくなっていて、その代わり収斂成分を加えてひきしめ効果を高めています。
収斂化粧水は、一時的に肌をひきしめ、過剰な皮脂や汗の分泌を抑制します。
収斂化粧品には、肌のひきしめ成分や皮膚タンパク凝固作用がある金属塩などが使用されることもあります。
収斂化粧水は、アストリンゼントローション、トーニングローション、オイルコントロールローションなど、それぞれ持っている作用から呼ばれています。
pHは酸性になっていて、肌の引きしめ成分の収斂成分、清涼感を与えるエタノールの量が多く配合されていたりします。
その他の化粧水
柔軟化粧水、収斂化粧水の他に、ふきとり化粧水や多層式化粧水があります。
ふきとり化粧水は、クレンジングクリームやマッサージクリームなどを使用してティッシュで拭いた後、肌に残った油分をコットンに含ませ拭き取る清浄用としてよく使われます。
多層式化粧水は、日焼けした肌のほてりを鎮めるカーマインローションなどがあり、油層と水層、水層と粉体層などに分離していて、よく振ってから使用します。