お肌の天然保湿因子と自家保湿因子 | 美容トピックス

皮膚の表面部分である表皮の中でも、目で見えている一番外側の肌の部分は、角質層からなっていますが、この角質層の構造は、皮膚科学の教科書などではよくレンガとモルタルの建物にたとえられます。

角質は、「レンガ」+「モルタル」

角質構造「レンガ」+「モルタル」ですが、「レンガ」にあたる部分が死んだ角質細胞で、「モルタル」部分が細胞間脂質になります。
角質は、このレンガとモルタルの構造が何層も重なりあつことで、丈夫でしなやかな壁のようになっています。

さらに、「モルタル」部分にあたる細胞間脂質の中は、水・油・水・油という形で、水と油の層が交互に何層にも重なっています。このため、細胞間脂質は保湿作用に非常にすぐれた部分になっているのです。

レンガ部分の天然保湿因子

「モルタル」+「レンガ」の構造が何層にも重なりあっているために、角質は、水分の蒸発を防いで、外からの遺物の侵入や化学物質の侵入も防ぐバリア機能を発揮することができます。

表皮細胞が死んで角質細胞になると細胞核などの内容物は分解されてしまい、肌の代謝でその角質細胞が表面に押し上げられていく家庭で少しずつ変化をしていき、保湿力を高めていきます。
やがて、垢となって肌の表面から脱落していくのですが、脱落する最後の3~4日前に保湿機能の成熟度がピークになるようになっています。

「レンガ」の部分にあたる角質細胞は、いわば表皮細胞が死んでできたものです。
表皮細胞の中には、細胞核をはじめとして、いろいろな物質がふくまれていて、それらが変化したものが「レンガ」部分の材料となっています。
その中に、アミノ酸を主成分とした水溶性の保湿因子も含まれていて、これが「天然保湿因子」と呼ばれるものです。

自家保湿因子

「モルタル」に当たる細胞間脂質の部分には、セラミドを主成分とした脂溶性の保湿因子があります。

このモルタル部分にあたる細胞間脂質も、表皮細胞の死とともに変化をはじめ、最初は未熟だったものが、角質細胞とともに表面のほうへ押し上げられていく過程で、成熟してセラミドを主成分としたしっかりとした脂溶性の保湿因子が完成していきます。

レンガ部分にある水溶性の保湿因子である天然保湿因子と、モルタル部分にあるセラミドを主成分とした脂溶性の保湿因子を合わせて、「自家保湿因子」と呼んでいます。

脱落する3~4日前にピークに達する自家保湿因子

レンガ部分の水溶性の保湿因子も、モルタル部分の脂溶性の保湿因子も、垢となって肌の表面から脱落する3~4日前にその機能がピークになります。
表面の細胞の層は2~3枚ですが、角質層の最上部で目で見えている部分がしっかりと角質層のバリア機能を担う主役になっています。

化粧品よりもはるかに優れた皮膚の保湿力

角質層の中にある水分は、何種類ものアミノ酸やタンパク質と結合したり電解質になって存在していたりして、ただの真水でもなければ、ただの電解質でもなく、化粧品では太刀打ちできないほどのすばらしい保湿力をもっているのです。

湿度が10%を切ったとしても蒸発しないのは、アミノ酸やタンパク質と結合しているからで、マイナス40度になっても凍らないのも、電解質を含んだ不凍液のような状態で存在しているからです。