カッパ巻きのような髪 | 美容トピックス

カッパ巻きといえば、切ったときに、中心部にキュウリが入っていて、その周りを米が囲み、一番外側に海苔が巻かれているお寿司ですが、私たちの紙の構造は、まさにこのカッパ巻きに似たような構造になっています。

髪って何からできてるのか

髪は、1日に約0.4㎝も伸びていますが、一体何から構成されているのでしょうか。

髪の約80%は、ケラチン蛋白からできています。

皮膚の主成分はコラーゲン蛋白ですが、髪の主成分はケラチン蛋白となっていて、皮膚とは違う構成になっています。

人間ってすごいなと思うのが、髪は1日に約0.4㎝伸びているのですが、これは髪の毛1本あたりの話しです。

これを髪全体で考えると、たった1日で約34mものケラチン蛋白が作られているということになるのです。

つまり、健やかな髪をキープするためにも、しっかりと蛋白質やアミノ酸を摂取することが大切になってくるのです。

約80%がケラチンということですが、それじゃ残りはどうなっているのかというと、ケラチン蛋白の次に多いのが水分で、髪全体の10~15%は水分です。残る数%は、メラニン色素や脂質、微量元素などになっています。

髪の毛はカッパ巻き

髪の毛はお寿司のカッパ巻きに構造が似ているのですが、まず中心のキュウリに該当する部分は、『メデュラ』と呼ばれる部分で、ここは毛髪中心部として空洞が多いところになっています。

このメデュラは、パーマのかかりやすさや、髪の太さに深く関係しています。

キュウリを囲んでいるお米に該当する部分は、『コルテックス』と呼ばれ、断面積でいうと、カッパ巻きでは米が一番面積を占めているのと同様に、髪の毛ではこのコルテックスが毛髪の大部分を占めています。

コルテックスは、水となじみやすくなっていて、パーマをかけたりヘアカラーをしたりした場合、多くはこのコルテックスの部分に作用しているのです。

ヘアカラーーの場合ですと、コルテックスの部分にある毛髪の色を決定しているメラニン色素に働きかけ、メラニンを分解・脱色します。

最後に一番外側の海苔の部分になりますが、これに該当するのが『キューティクル』です。

キューティクルは、毛髪表面を覆っていて、透明でかたいウロコ状で、4~6枚が重なり、外部刺激から髪の内部を保護する働きがあります。

ヘアダメージとキューティックル

『メデュラ』や『コルテックス』と比べると、『キューティクル』という言葉は知名度が高いと思われます。

その理由は、トリートメントなどに「キューティクルを整えます」といったようなコピーが書かれていたりするからだと思います。

キューティクルは毛髪の一番外側にあるため、毛髪を守る役割があるのと同時に、ツヤや出ざわりといった髪のなめらかさに直結しているので、キューティクルは美容面で非常に重要な部分なのです。

だから、キューティクルがとても大事で、キューティクルが乱れると、その内側のコルテックスが露出して、蛋白質が流出したり、水分が保持できなくなったりして、髪はパサつき、ダメージを受けてしまいます。

日本人の髪は、キューティクルの厚みも密度も一般的に低く、どちらかというとダメージを受けやすい傾向があると言われています。

最新情報をチェックしよう!