サツマイモは甘みがあって、カロリーが高いというイメージがあるため、食べると太るという印象がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
サツマイモのカロリーとダイエットを考えた食べ方
サツマイモというと、焼き芋に代表されるように美味しい甘みがあり、炭水化物も豊富に含まれているというイメージから、食べると太ると思われがちです。
ところが、ご飯1杯(150g)のカロリーは約250kcalなのですが、さつまいもは同僚で約190kcalとなっています。
つまり、ご飯の代わりにサツマイモを食べれば、カロリーダウンにつながるという計算になります。
ただし、血糖値の上昇速度に関連したGI値を見てみると、白米が84なのに対して、焼き芋は100近い数値になっています。
血糖値の上昇が遅いほうが、インスリンの分泌も抑えられるので、体重を気にするのであれば、焼きいもよりも、蒸したサツマイモのほうがオススメです。
サツマイモのオリゴ糖
サツマイモにはオリゴ糖も豊富に含まれていて、これらは胃や腸で吸収・分解されにくいため、蓄積されず便と一緒に排出されてしまいます。
さらにオリゴ糖が腸に届くことで、善玉菌であるビフィズス菌のエサとなるので、腸内環境が良くなり、腸の蠕動運動もスムーズになり、便秘の解消にも期待ができます。
焼きいもを美味しく作るコツ
焼き芋のおいしさの特徴といえば、なんといってもその甘さですが、同じイモ類であるジャガイモを調理しても、サツマイモほど甘く感じません。
なぜ焼き芋は甘いのでしょうか。
サツマイモはそもそも含有しているでん粉の量が多くなっています。
サツマイモを加熱していくと、石焼き芋などでは、小石が放射する遠赤外線によってサツマイモの表面付近に摩擦熱が生じて、熱がサツマイモの内部にまでゆっくりと伝わっていき、サツマイモの内部の水分温度が上昇していき約60℃ぐらいになると、さつまいものでん粉はその水分を吸収して膨れ、糊化します。
糊化したでん粉が、サツマイモに含まれる糖化酵素であるβ-アミラーゼにより分解されることにより麦芽糖が作られ、甘みが増していくのです。
このβ-アミラーゼが働く至適温度がだいたい50~55℃ですが、サツマイモの温度が70℃ぐらいになるまで焼かれるので、ゆっくり加熱されることにより酵素の働く時間が長くなって、より甘い石焼き芋ができあがるのです。
また、加熱により水分も蒸発しているので、麦芽糖の濃度が増すことにつながり、それも焼き芋の甘さを増す要因の一つになっています。
電子レンジで温めたサツマイモは、外で買ってきた石焼き芋よりも甘みが少ないと感じるのは、急激に温められるため、麦芽糖を作るβ-アミラーゼが十分に反応する時間がなかったり、失活してしまうからなのです。
β-アミラーゼを上手く働かせるために温度は60~70℃、イモの水分は15~30%無くすのが甘くて美味しい焼きいもを作るコツになります。