パラベンフリーは控えたほうがいいの? | 美容トピックス

化粧品を選ぶとき、パラベンフリーという表示を参考にする人もいます。

パラベンフリーだと肌にやさしいというイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか。

パラベンという成分

パラベン類は、パラオキシ安息香酸エステル類になり、化粧品の防腐剤として使用されています。

パラベンは、その抗菌作用は、その酸に比べて静菌作用が強いとされていて、広範囲の微生物の繁殖を防ぐのに適している防腐剤成分です。

メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどがあり、エステルの種類により溶解性が違っています。

メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンとそのナトリウム塩、さらにはイソプロピルパラベン、イソブチルパラベンNa、ベンジルパラベンなどがあります。

これらパラベン類の配合上限は、パラベン類の合計量として、100ℊ裕に1.0ℊまでとなっています。

パラベンは、無色の結晶または白色の結晶粉末で、においはないか、わずかににおいがある程度です。

パラベンを避ける人も

最近の化粧品には、『パラベンフリー』つまりパラベン類は使っていませんよというような表示の商品も見受けられます。

実際に、パラベンフリーといった化粧品に対して、安全とか肌にやさしいといったイメージをもつ人も少なくないようです。

しかし、パラベン自体は、人体に対する毒性が低く、皮膚刺激が少なく、過敏症なども少ないとされています。

一方で、パラベンが肌に合わず、アレルギーを起こす人もいるということで、化粧品の旧表示指定成分にも指定されていて、パラベン類などの防腐剤はなるべく使用されていないもののほうが安全というイメージができていきました。

パラベンは、ほとんどの化粧品に配合されています。それは化粧品の品質を保つという点において重要な成分だからです。

化粧品は、開封した瞬間から劣化がはじめり、開封後は空気や手で直接触れることで、汚染され酸化したり、雑菌が混入したりして増殖するリスクがあります。

もしこうした化粧品を毎日塗り続けていたら、肌にとってよくありません。

だからパラベン類などの防腐剤や保存剤は、化粧品の品質上、不可欠な成分ともいえるでしょう。

パラベンは上限もしっかり決められていて、パラベン類を配合した化粧品でアレルギー反応があったというのでなければ、過剰に避けることもないかと思います。

人によっては、パラベンは平気だけれども、同じ防腐剤のフェノキシエタノールはダメという人もいます。

パラベンフリーだから安心ではない

パラベンフリーだからといっても、他の防腐剤が配合されていて、その成分でアレルギー反応がでてくるかもしれません。

実際に、パラベンでアレルギーを起こす人は、約0.3%、1000人に2~3人程度とも言われています。

また、防腐剤が複数配合されていると良くないというイメージを持っている人もいると思いますが、複数の種類の防腐剤を使うことで、抗菌性が増して、防腐剤全体の配合量を減らすことにもつながるので、その分、肌への負担も少なくなったりします。

化粧品は、成分と肌の相性というものがあるので、つねに自分にあった商品を選択していくことが大切です。

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