高齢者のおむつかぶれ、どうしたらいいの? | 美容トピックス

おむつは、陰部を覆って排泄物を吸収するもので、おむつの内側に装着して排泄物の吸収を補助するパッドとともに用いることが多くなっています。

陰部周辺の肌を清潔に保つためにも、健康に保つためにもおむつ交換が行われ、新しいものに適宜交換されますが、中にはおむつかぶれを起こしてしまうケースがあります。

おむつかぶれは、おむつしている本人にとっても、かゆくなったり、気持ち悪かったりしますし、おむつ交換する人も、ただれた肌をみたり、痛そうでかわいそうと思うようになり、どうにかしたいと思います。

おむつかぶれする原因

おむつかぶれを起こす原因は、おむつ内の排泄物を放置しておくことによって起こります。
おむつ内の排泄物を放置しておくことは、おむつかぶれだけでなく、尿路感染症の原因にもなりますので注意が必要です。

十分に清拭し、洗浄して、陰部周辺を乾燥させ肌を清潔な状態に保つよう心がけることが一番です。そのためには適切なタイミングでのおむつ交換が必要です。

おむつをしていて、尿や便が肌に付着します。
そうすると、弱酸性である肌がアルカリ化して肌のバリア機能が低下して、紅斑や水疱などができてかぶれてきます。

すでに、おむつかぶれになっている場合

すでにかぶれておむつ皮膚炎状態になってしまっている場合は、悪化するケースも考えられるので、早めに皮膚科などの医師に相談することをお奨めします。
皮膚・排泄ケア認定看護師などがいれば、そうした人に相談するというのも良いでしょう。

皮膚・排泄ケア認定看護師 : https://www.nurse.or.jp/nursing/education/nintei/gakka03.html

肌がかぶれている状態なのですから、おむつ皮膚炎という疾患名がつくくらいの状態で、また高齢者の肌は弱いため症状がどんどん悪化することも考えられることから、専門家に相談するのが一番です。
肌のアルカリ化を防ぎ、中性にするためにリンゴ酢が塗られたり、薬が処方されたりします。

おむつの検討が大切

おむつかぶれの症状に対して、薬などで治療しても、その原因が取り除かれていなければ、おむつをしている限り、また同じようにおむつかぶれを起こす可能性があります。

一つ目の対策としては、おむつ交換の回数をもっと増やすことです。
つまり、おむつが便や尿などの汚物で汚れ、肌と接触している時間をなるべく短くし、常に清潔で乾燥している状態に保つようにします。

しかし、そんなこと言っても、介護しているほうからすれば、おむつ交換の回数を増やすのは負担になりますし、またいつ排泄しているかもわかりにくい部分があります。
そこで、二つ目の対策としては、おむつ選びということになります。

おむつはドラッグストアや薬局などでも、多くの種類が販売されていて、大量に安く購入できたりし、また吸収力も抜群とうたった商品がでています。
スキンケアに定評がある大手メーカー、花王、P&G、ユニ・チャーム、白十字等のおむつを選ぶという考え方もありますが、そういったものを使っておむつかぶれが起きてしまうという場合は、介護用品売り場や福祉用具専門店などで状態を話して相談して選ぶと良いでしょう。

いろいろあるおむつの種類

おむつの種類も、例えば、寝たきりの患者さんに使用されるテープ式のもの、歩いたり座ったりできる患者さんに使われるパンツ式、テープ式とパンツ式の両方の機能を併せもった2WAY式がありますし、おむつの中にいれるパッドも、尿とりパッドや軟便用パッドがあります。

尿とりパッドといっても、尿の吸収量によっていろいろ種類がありますし、軟便の失禁が続く場合は、尿とりパッドではなく、軟便用パッドを利用したほうが良いでしょう。

また、尿失禁量が少ない場合は、見た目があまりかわらない軽失禁パッドといって、尿吸収量は少ないものの、普段はいているパンツに直接あてて使うことができます。

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