スーツの肩にフケがついていたりすると、周囲から冷たい目で見られたりします。髪をきちんと洗っていないのかなといった「不潔」というレッテルを貼られてしまったりします。
フケは不潔だから出るのではない
フケは不潔だから出ると思っている人も結構いると思いますが、これは間違った認識です。
確かに、フケが落ちてきたりするときまりが悪いものです。
フケは、不潔にしているから出てくるというわけではありません。
もちろん、中には何日も髪を洗わないで不潔にしているという場合もありますが、毎日のように丁寧に洗髪しているという人でも、フケが出てきたりします。
毎日洗髪してるのにフケが出てきてしまうというのは、不潔というのではなく、フケ症という体質なのです。
たかがフケ、されどフケ

フケが出ても、さほどきにせずに放置という人もいると思いますが、フケが多いのに放置していると、頭皮の病気になったり脱毛が進む原因にもなります。
フケ症自体は、比較的よくみられるもので、頭皮から死んだ頭皮細胞の小片や薄片が過剰に剥離するために起こってきます。
通常でも、頭皮には死んだ細胞があり、定期的に剥離し、表皮下方の細胞に取って代わられています、1日に1層ぐらいのペースで剥離していますが、この程度だと、通常小さすぎて肉眼ではとてもみられませんが、層の形成が早かったり、剥離のペースが速いとフケ症になりますが、その理由はまだ詳しくはわかっていません。
フケは気にしない人がいる一方で、フケ症は市販されている医薬品で対処しようとする症状の上位にも入っています。
フケは美容面において気にする人はいますが、それを治療しようと考える人は意外と少ないのです。
フケを止めるには、フケ防止用のシャンプーなどがあり、そうした商品を使えば、フケの発生を抑えることができます。
しかし、そうしたシャンプの使用を止めてしまえば、再びフケが見られるようになってしまいます。
また、フケ防止用のシャンプーを使ってもフケが収まらない場合もありますが、そうした場合には、湿疹や乾癬、脂漏性皮膚炎などの可能性があります。
そうした場合は、受診をし、ステロイド剤や頭皮用の医薬品での治療を行うことになっていきます。
フケが多いお年頃
フケというと中高年のおやじというイメージを持っている人もいますが、実は、思春期や若い青年に顕著にみられます。
フケ症は子供にはほとんどなく、中年期には減少します。
性別では女性より男性に多く、乾燥肌の人よりも、脂性肌の人に多くみられます。
フケ症の最大の原因は、男性ホルモンであるアンドロゲンにあるのではないかと指摘する専門家もいます。