ヘアケアアイテムで、シャンプは髪を洗浄するヘア用品ということはすぐわかると思いますが、リンスとコンディショナーとトリートメントの違いって何なのと言われると、迷ってしまう人も多いかと思います。
リンス、コンディショナー、トリートメントの役割
実は、リンス、コンディショナー、トリートメントの定義として統一されたものはありません。
一般的には、リンスとコンディショナーは、どちらも主に髪の表面をなめらかにし、クシの通りを良くするためのアイテムです、
髪のすべりをよくすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、髪をパサつきにくくします。
最近のリンスの中には、髪の傷みを補修するトリートメント効果を併せ持った商品などもあります。
トリートメントは、髪の内部に成分を浸透させることにより、髪の状態を整えるアイテムで、髪の傷みをケアしたり、補修したりします。
トリートメントは、リンスやコンディショナーの髪の表面をなめらかにするという機能を併せ持つものがほとんどなので、シャンプーの後はトリートメントだけでも十分な仕上がりが得られるようになっています。
特に髪の傷みが気になるような場合には、トリートメントを使うと良いでしょう。
髪質向上成分
リンス、コンディショナー、トリートメントには、髪質を向上させるための成分が入っていますので、主な成分の特徴を見ていきましょう。
髪にハリやコシを与える成分としては、加水分解ケラチンや加水分解卵殻膜があります。
加水分解ケラチンは、毛髪の主成分で髪にハリ・コシを与えます。
加水分解卵殻膜は、ニワトリの卵殻膜由来の成分で髪に強い保護膜をつくります。
髪をなめらかにしてクシ通りを良くする成分としては、ジメチコン、ポリクオタニウムー10、セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパクなどがあります。
ジメチコンは、代表的なシリコーン油で、髪のキューティクルを整えすべりをよくします。
ポリクオタニウムー10は、ポリマーで、静電気防止効果があり、うるおいの皮膜をつくります。
セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパクは、キューティクルとキューティクルの間や、キューティクルの最表面に油膜を形成して保護します。
髪のうるおいやツヤをキープする成分
髪のうるおいやツヤをキープする成分としては、コレステロール、セラミド3、ジヒドロキシプロピルアルギニンHClなどがあります。
コレステロールは、細胞間脂質の一種で、髪のうるおいをキープし、弾力を与えます。
セラミド3は、細胞間脂質の一種で、髪のうるおいをキープします。
ジヒドロキシプロピルアルギニンHClは、髪にうるおいを与え、まとまりを向上させます。