肌が荒れやすい乾燥の季節、食べ物にもしっかりと注意して、肌の健康を保ちたいものです。
肌といえばコラーゲン
肌の調子を整えるのに大切な栄養素を考えた場合は、肌を構成しているコラーゲンがキーになってきます。
コラーゲンといえば、人間のさまざまな器官を構成する繊維状の蛋白質で、肌はもちろん、骨・靭帯・粘膜・血管などの構成にも使われています。
人間の体の中にある蛋白質の約３割がコラーゲンになっています。
肌におけるコラーゲンは、表皮の下層にある真皮の主成分になっていて、肌のハリや弾力性を保ち維持するのに重要な役割を果たしています。
真皮においては、実に70％程度をコラーゲンが構成していることからも、美肌と非常に関係が深いことが理解できると思います。
食事で蛋白質を取ると、消化されアミノ酸に分解されて全身に運ばれます。
しかし、コラーゲンは、一部はアミノ酸まで分解されずにコラーゲンペプチドという形で吸収され、これがコラーゲンの材料になっていきます。
美肌コラーゲンと牛肉
若い女性が好んで焼肉などを食べることから、最近では「肉食女子」などという言葉もでてきていますが、牛肉はコラーゲンの材料となる良質な蛋白質を豊富に含んでいるので、美容にオススメです。
さらに牛肉に含まれている鉄は、ヘム鉄で吸収されやすい形になっていて、植物性食品に含まれる非ヘム鉄と比べると、その吸収率は約７倍になっています。
貧血気味で悩んでいる女性にもオススメです。
さらにミネラル類としては亜鉛を多く含んでいます。
加えて、牛肉には肌の健康に役立つビタミンであるビタミンB群も多く含まれています。
脂肪が気になるという人には、もも肉やヒレ肉がオススメです。
美肌にオススメのトマト
美肌に良い食材としてトマトがあります。
トマトは、コラーゲンの合成を促すビタミンCが豊富に含まれていますので、シワが気になっている人にもオススメです。
さらにトマトの赤い色素であるリコピンは、ビタミンCとともに優れた抗酸化成分で、肌を紫外線などから守ってくれます。
トマトのリコピンは、β-カロテンと比べると訳２倍の抗酸化力があり、紫外線によるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすの予防につながります。
トマトに含まれているリコピンは熱に強く、脂溶性なので、にんにくやタマネギと一緒に炒めると良いでしょう。
トマトのリコピンを利用するには、朝のトマトジュースもオススメです。
トマトジュースは、リコピンが吸収されやすい形になっています。
また、カゴメがトマトジュースを飲むとき、朝昼晩どの時間帯がリコピンの吸収率が良いかを試験した結果が出ていて、それによると、朝が一番リコピンの吸収が良いということが明らかになっています。
