乾燥肌ってどんな肌? | 美容トピックス

乾燥肌ってどんな肌と言われても、読んで字のごとく、肌が乾燥しているんだよと言う人もいると思いますが、実際に乾燥肌って何?と聞かれて、きちんと理解できている人は多くはないようです。

乾燥肌とは

乾燥肌とは、ずばり肌の角質層の水分が少なくなってしまっている肌です。
健康な肌の角質層は、約20%の水分を含んでいます。

つまり、肌の角質層の水分量が約20%を切ってきた状態が乾燥肌と言えます。

外気が乾燥するから乾燥肌になるのではない?

乾燥肌で悩んでいる人は多いと思いますが、それではなぜ乾燥肌になってしまうのでしょうか。

よく誤解されているのが、外気が乾燥するから乾燥肌になるんだという思い込みです。

人間は、自分で肌の水分を守るしくみを備えています。

したがって、冬で外が乾燥してきているからとか、職場でエアコンをつけっぱなしにしてるから肌が乾燥してしまうというのは乾燥肌を誘発するかもしれませんが、本当の原因ではありません。

では乾燥肌になる本当の原因は何かというと、肌のセラミドの減少です。

それではなぜ肌のセラミドが減少するのかというと、大きな理由としては、加齢や肌の洗いすぎがあげられます。

肌が乾燥してしまうのは、外気や外部環境というよりも、肌の内部の問題と言えるのです。

だからこそ、子供の肌はいつもうるおっているのに対し、高齢者の肌はよく乾燥してしまうのは、セラミドが多いか少ないかの差なのです。

角質細胞間脂質のセラミド

肌の細胞は、基底層で生まれ、約4週間かかってターンオーバーし、表面に押し上げられ、死んで角質細胞に変わります。

この間に、表皮細胞ではセラミドなどの脂質が合成されていきます。そして細胞が死んで角質細胞に変わる瞬間に、これらの脂質は細胞外に放出されて細胞の周りを埋め尽くすようになります。

これが角質細胞間脂質で、肌の細胞同士をつなぎとめ、水分を抱え込む保水の働きを持っていますが、セラミドはその角質細胞間脂質の一つで、肌のうるおいを守る主役として働きます。

セラミドは水分をサンドイッチ状に挟み込み、肌の角質細胞をつなぐセメントのような役割を果たしていて、肌の水分の80%を維持しています。

肌の水分維持に対する貢献度とみてみると、セラミドが80%、NMF(天然保湿因子)が17~18%、皮脂が2~3%になります。

乾燥肌は、セラミドが減ってしまうことで角質細胞間脂質の量も減り、角質細胞をつなぎとめる力、肌の細胞同士をつなぎとめる力が弱くなってしまい、その結果、細胞間を通して肌の水分がどんどんと逃げていってしまいます。
そのために肌が乾燥してしまうのです。

最新情報をチェックしよう!