アンチエイジング系化粧品にも配合されているエラグ酸とは | 美容トピックス

化粧品に配合されている『エラグ酸』という成分ですが、実は、食品などにも含まれている『ポリフェノール』の一種なのです。

自然界に多く存在しているポリフェノール

ポリフェノールといえば、抗酸化作用にすぐれた成分ですが、自然界に多く存在しています。

ポリフェノールが豊富なものと言えば、赤ワインやカカオポリフェノールを連想する人も多いと思いますが、茶カテキンや大豆イソフラボンも、ポリフェノールの一種なのです。

ポリフェノールは、植物が光合成をする時に作られる成分で、苦味や渋味があり、自然界には5000種類以上ものポリフェノールがあるともいわれています。

『エラグ酸』もこのポリフェノールの一種で、食べ物としてはイチゴ、ブラックベリー、ラズベリー、ザクロの他、ナッツ類などにも多く含まれています。

エラグ酸の作用

化粧品原料としてのエラグ酸は、主に南アメリカのマメ科の植物であるタラ[Caesalpinia spinosa(molina)Kuntze]の鞘を出発原料としたもので、灰黄色の微粉末で、水やエタノールにはほとんど溶けないという性質を持っています。

エラグ酸は、他のポリフェノールと同様にすぐれた抗酸化作用を持つとともに、キレート作用やチロシナーゼ活性を抑える働きがあります。

エラグ酸は、ポリフェノールの一種として1831年にフランスで発見され、1996年に医薬部外品の有効成分として承認を受けて、化粧品の美白有効成分として使用されるようになりました。

美白成分エラグ酸

ヒトの肌は、紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が活発に働くようになります。

すると、肌にあるメラニンのもとであるチロシンが、このチロシナーゼによって黒色メラニンに変化して、これがシミのもとになります。

エラグ酸は、このチロシナーゼの中にある銅イオンを奪い去る働きを持っているため、チロシナーゼの活性化を抑え込みます。
したがって、チロシンから黒色メラニンができるのが抑えられ、シミを防ぐことができます。

また、ポリフェノールであるエラグ酸には、抗酸化作用もあるため、肌の酸化を抑える働きもあり、紫外線やストレスなどによる活性酸素が過剰に発生するのを抑えるので、肌細胞の酸化を抑えることができ、肌老化や肌荒れにも効果があります。

機能性食品にも使われるエラグ酸

エラグ酸は、機能性食品にも使われていて、体脂肪を減らし、中性脂肪を抑えたり、コレステロール値を改善したりする機能性食品にも含まれています。

機能性食品の場合は、アフリカマンゴノキ由来のエラグ酸が用いられ、肥満気味な人の体重・BMI、体脂肪やウエスト周囲径の他、中性脂肪を減らすという報告がされている成分として利用されています。

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