最近は、特に若い世代ではいろいろと化粧をする男性も増えてきていますが、全体的にみると化粧なんかしないよという男性のほうが多数派でしょう。
多くの女性が、TOPにあわせていろいろと化粧をするのに対し、男性はせいぜい髭を剃って髪にくしを通す程度でしょう。
もしかしたら、化粧しなくてもいい男性のことをうらやましがっている女性もいるかもしれません。
昔は男も化粧をしていた
今でこそ、男はあまり化粧しないという概念がありますが、明治維新前は男性も化粧をしていました。
テレビでは、志村けんがバカ殿として、顏におしろいを塗りたくってコントをやっていますが、公家などの貴族はもとより、戦国武将も化粧をしていました。
ところが、明治維新、合理性を追求する欧米文化が入ってきて、男は化粧をしなくなりました。
『散切り頭を叩いて見れば文明開化の音がする』というように、丁寧にちょんまげを結っていた時代は終わり、髪を短く散髪し、化粧をせずに猛烈に働く男社会ができあがっていきます。
男性化粧品の登場
ところが、化粧をしないはずの男性向けに、男性用化粧品がでてきて、最近では男性でも化粧をする人がでてきています。
これは、別に男が女々しくなったというわけではなく、男女雇用機会均等法が浸透してきて、女性も社会進出を果たし、今までの男社会ではなく、ビジネスの社会で男性も女性と互角に働くようになったことも影響しているのではないかと言われています。
どういうことかと言うと、女性の社会進出につれて、商談相手が女性だったりする場合も多くなり、人間見た目の第一印象が大切ということで、エチケットとして身だしなみを気にする男性が増えてきたからとも言われています。
女性の化粧
一方、女性は、『化粧は成人女性の礼儀』という考えが根強くあり、さらに化粧は自己表現の一種という考えがあります。
就職一つとっても、就活メイクなどという言葉があるとおり、求職で面接に行くとき、その職種や職場に応じたメイクが求められたりします。
実際はともかく、TPOにあわせて化粧ができないと、それだけで礼儀知らずだとか、仕事もできないんだろうとレッテルを貼る古い考えの人がいるのも事実です。
自己表現のために化粧をしている、あるいは素敵な彼氏をGETするために化粧をしているというのであればいいのですが、就職のために化粧、職場にいくために、気の進まない化粧を、朝の貴重な時間をつぶしてやっているのであれば、かわいそうな限りです。
合理的に考えるのであれば、仕事をきちんとやれば化粧なんてどうだって文句はないだろうということになるので、化粧なんて関係ないという気がします。
しかし、多くの男性は、化粧している綺麗なお姉さんのほうが好きですし、プレゼンや企画内容が同レベルであれば、最後はそういったところで選択する男性も多いというのは事実かもしれません。
そういった意味で、男性のそういった考え方を徹底的に叩き直さないと、まだまだ日本社会も遅れているなという感じがします。
こんなことをしていたら、化粧品会社を儲けさせているだけのような気がしますし、実際に、過度な化粧は肌を傷め、肌老化を早める原因にもなります。