化粧品に使われている成分は、非常に多くの種類があります。
使用感に大きな影響を与える水性成分として、多くの化粧品に入っている2大成分といえば、グリセリンとBGになります。
しっとりとした使用感で人気が高いグリセリン
グリセリンは、保湿力が抜群で、しっとりとしたうるおいが長時間キープできる保湿成分として人気があり、植物由来のものが多くの化粧品のベースとして使われている水性成分です。
もともとグリセリン自体が、皮膚に存在している成分ですので、安全面にもすぐれていて、低刺激で敏感肌の人にも安心して使えます。
グリセリンは、水となじむことにより発熱する性質があることから、ホット感を与える製品にも高配合されていたりします。
ベースとなる保湿成分としてはグリセリンと双璧のBG
今まで買った化粧品の全成分表示をみてみると、どれかには「BG」という記載があるのではというぐらい、日本では最も汎用されている化粧品成分の一つと言えます。
BGの正式名称は、1,3-ブチレングリコールで、低刺激性で、はやり敏感肌の人も比較的安心して使える成分と言えます。
グリセリンがしっとり感がある使用感であるのに対して、BGはどちらかというとさっぱりした感じで、ベタつきが少ないのが特長になっています。
また防腐作用もあり、菌が育ちにくい環境をつくる役割もあります。
ベタぐきが気になるならエタノールも選択肢の一つ
ベース成分としては、エタノールもあります。
肌を乾燥させてしまったり、アルコール過敏症の人には適さないなどの問題もありますが、気化熱による清涼感とさっぱりとした使用感は、ベタつきが気になる人には有用です。
少しだけエタノールを加えることで、ベタつきが抑えられます。
バランスがとれたDPG
DPGは、ジプロピレングリコールのことで、グリセリンやBGに次いで、多く利用されている成分です。
さっぱりすぎず、しっとりベタつきすぎず、ややとろみがあるもののベタつかない、さらっとした使用感になります。
肌に適度な柔軟感を与え、また化粧品ののびやすべりを良くしたりします。
その他、ベースとなる水性成分
プロパンジオールは、トウモロコシなどの糖を発酵させてつくられる100%植物由来のタイプも開発されていて、BGと同等以上の保湿効果が期待できます。
ソルビトールは、保湿性にすぐれ、水分を吸着することで保湿力を発揮しますが、ベタつきが大きいので、ベタつきが気になる人は要注意です。
PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)は、肌の角層に存在している成分で、角層の水分を守るNMF(天然保湿因子)の代表的なアミノ酸系保湿成分になります。
ごく少量で高い保湿効果を発揮できるのが特長です。