「アレルギーテスト済み」という表示は、メーカーや販売会社などが何らかの方法、たとえばパッチテストなどで試験を行い、一定の安全性があると判断した場合に記載できます。
アレルギーテスト済み
「アレルギーテスト済み」という表示をよくみてみると、「すべての方にアレルギーがおこらないというわけではありません。」というようなことが記載されています。
その表示の通り、アレルギーテスト済みであっても、すべての人にアレルギー反応が行らないことを保証するものではありません。
化粧品だから医薬品と違って、たいしたことはないだろうということでもありません。化粧品でも重篤なアレルギーを起こすこともあります。
肌がデリケートであったり、初めて使用するスキンケア品に不安を感じる場合は、ご使用前に「肌と化粧品の相性チェック」を行いトラブルがないことを確かめることも大切です。
初めて使用する場合は、腕の目立たないところなどに、少量塗ってみて、時間をおいて肌の様子をみたりします。
ヒトパッチテスト
アレルギーテストというと、有名なのは、パッチテストです。
敏感肌などが心配な場合は、事前にパッチテストが行われ、それが1つの基準になります。
パッチテストは、化粧品を自分の肌がかぶれをおこすかどうかチェックするために行うもので、上腕の内側や前腕の屈側部など、紫外線が当たらない部分に実際に塗ってみて、24時間、48時間後にそこの部位の反応を見ます。
ただし、24時間以上たってからアレルギーを起こす場合もあるので、使ってみるまでわからない部分もあります。
化粧品メーカーなどでよく行われている安全性のための検査
化粧品メーカーでは、商品の安全性担保のために、パッチテスト以外にもいろいろな安全性に関係する検査が行われていたりします。
メーカー各自独自の基準を設けて、商品を販売するまでに多くの項目が確認されてりしています。
『急性毒性』については、化粧品を経皮したり、経口や吸入などの投与により毒性があるかが調べられます。
『皮膚一次刺激性』は、化粧品を1回塗ったときに、副反応・ネガティブな反応があるかが調べられます。
『連続皮膚刺激性』は、一定期間、反復した塗った場合に、副反応・ネガティブな反応があるかが調べられます。
『感作性』は、アレルギー反応が出る可能性があるかをチェックします。
『光毒性』は、光によって皮膚刺激を起こす可能性があるのかがチェックされます。
『光感作性』は、光にあたることによってアレルギー反応が出てくる可能性についてチェックされます。
『眼感作性』については、眼に入れた場合の刺激について調べられます。
『変異原性』については、細胞核や遺伝子に影響を与えて変異を起こさないかどうかがチェックされます。