美容アイテムとして、化粧水を利用されている人も多いと思いますが、意外と誤解されている部分もあります。
保湿に化粧水はそれほど重要ではない
洗顔後の保湿というと化粧水という人もいます。
化粧水は洗い上がりの無防備な肌をしっとりと守ってくれる重要アイテムだと思われがちですが、スキンケアの中では化粧水はさほど重要なアイテムではありません。
化粧水は内容の多くが水分で、それゆえに肌の潤いに良いというイメージがありますが、肌の水分は体の中から常にしみだしている水分で、体内の成分です、
肌は外気にさらされているため、常に水分が蒸発していますが、この蒸発から水分を守っているのは肌のセラミドなどの水と結合する性質をもったものです。
こうしたセラミドが減ってしまうと、乾燥肌になりやすくなるのです。
つまり、もし本当に保湿をしたいのであれば、配合成分のほとんどが水である化粧水にはあまり肌を潤すという効果はあまり期待できません。
むしろ、化粧水のあとにつける美容液などに含まれているセラミドをはじめとする保湿成分にほうが、保湿効果が期待できるのです。
洗顔後に化粧水をつけるのは何のため
保湿効果はあまり期待できず、どちらかというとそのあとにつける美容液に期待ということであれば、何のために洗顔後に化粧水をつけるのでしょうか。
化粧水のほとんどは、弱酸性に作られていて、洗顔後の肌のpHを弱酸性に戻すという働きがあります。
しかし、これも洗顔後15分もすれば、肌は自然に弱酸性に戻っていきます。
このことからも、化粧水は絶対に必要なアイテムではないのです。
それではなぜ、化粧水をつけるのかというと、洗顔後、水の感触がよく、しっとりとした気分を味わいたいというときに適しているからです。
化粧水の使用は、保湿やスキンケアに必須というよりは、どちらかというと気持ちの問題ということが言えるのかもしれません。
化粧水にコットンは不要
化粧水というとコットンを使うというイメージがある人もいますが、結論から先にいうと、コットンは必要ありません。
化粧水は、洗顔後の肌に、手でやさしくおさえるようにつけていけば良いのです、
コットンでつけなければいけないというのは間違いです。
むしろ、コットンの線維が肌に刺激となり、それをパタパタ叩くことにより、シミの原因になる可能性すらあるので、使わないほうがいいくらいなのです。
コットンなんてやわらかいんだしと思うかもしれませんが、コットンも濡れれば薄くて硬い板のような感じになり、その繊維のかたまりで肌をたたいていることになるのです。