『炭酸パック』は、芸能人やモデルさんたちも炭酸パックについて紹介していたりするので、ちょっとした話題になったりしました。
『炭酸パック』は、その名のとおり炭酸ガス(二酸化炭素)を溶け込ませたパックということになります。
パックの素となるジェルに発泡剤となるパウダーを混ぜ合わせることで二酸化炭素を発生させ、これを顔に使います。
結論を言うと、炭酸パックは、超高濃度の炭酸を配合したパックなどを約15分以上使用すれば、効果が得られますが、市販品には炭酸すら使っていないものもあり、使っていても濃度の炭酸が配合されているものは、なかなかないと思われます。
3タイプの炭酸パック
炭酸パックには、3つのタイプがあります。
ジェルタイプ、シートタイプ、泡タイプです。
『ジェルタイプ』は、顔全体にジェルを塗り、それを専用のシートで覆うことでパックをします。
ジェルを洗い流したり、固まったジェルを剥がしたりして使います。
『シートタイプ』は、顔の形になっているシートを顔に貼り付けてパックして使います。
『泡タイプ』は、炭酸ガスが含まれたクリーム状の泡でパックして使います。
炭酸がなぜ肌に良いのか
炭酸というとビールやコーラなどの飲み物で、泡がシュワシュワあがってきているものを連想する人も多いと思いますが、なぜその炭酸が肌に良いのでしょうか。
炭酸は、水中に二酸化炭素(炭酸ガス)が溶け込んだものですが、炭酸の分子は小さいため、肌に浸透しやすくなっています。
肌から浸透した炭酸は、肌の毛細血管に到達すると、血管中の二酸化炭素濃度が上昇します。
すると体が酸素を取り込もうと働くことによって、毛細血管が広がり、血行が良くなるので、肌にいろいろと良い作用がでてくるのです。
炭酸パックに含まれている炭酸が溶け込んだパック剤は、含まれている炭酸ガス(二酸化炭素)によって血行が促進され、肌のすみずみまで酸素や栄養が届けられるようになります。
そして肌の新陳代謝が活発になって、ターンオーバーもサポートされ、肌のトラブルも解消していくというのが、炭酸パックのしくみになっています。
実際に、医療現場においても炭酸は活用されていて、炭酸の効果は医学的にも証明されているのですが、化粧品での炭酸効果というと、製品によってまちまちというのが現状です。
肌に効果があるレベルの炭酸となると、水分中に高濃度に溶解した炭酸でなければなりません。
つまり、水に炭酸ガスを注入したレベルの炭酸水では、しっかりとした効果があまり期待できません。
炭酸が肌に良いからと言って、コンビニで炭酸水を買ってきて、腕にたらしたみたところで、あまり意味がないのです。
このレベルの炭酸というと、市販の化粧品ではなかなかないと思います。
炭酸〇〇に騙されるな
市販のものの中には、「炭酸〇〇」などと歌いながら、二酸化炭素「炭酸ガス」を使っていないものもあります。
成分表示をみて、二酸化炭素というような記載があればいいのですが、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどという記載になっていれば、それは疑似炭酸(本物の炭酸にニセたもの)で、本来の炭酸としての効果はあまり期待できません。
化粧品は、全成分表示となっているので、成分表示で二酸化炭素又は炭酸ガスなどと記載があるか確認してみると良いでしょう。