爪ってカルシウム? | 美容トピックス

爪は硬いので、爪の主成分はカルシウムなんじゃないかと思っている人もいるかもしれませんが、爪の主成分はカルシウムではありません。

爪はカルシウムでできているわけではない

爪は、硬いので骨や軟骨のようなものというイメージがありますが、カルシウムでできているわけではなく、皮膚の角質が変化したものです。

成分でいうと、爪は表皮や毛髪と同じく、ケラチンタンパクでできています。

表皮の場合は、約20~30%ほどの水分を含みますが、爪の水分は10%前後になっています。
またわずかながら、0.5%ほどの脂肪分も含んでいます。

爪が生えるしくみ

爪は医学的には爪甲(そうこう)と呼ばれます。
爪が生える仕組みは、毛が生える仕組みとよく似ています。

爪の付け根の部分は爪根(そうこん)といいますが、この部分は毛でいうと毛根に該当します。
そして、毛に毛母細胞があるように、爪にも爪母(そうぼ)細胞があり、そこで爪を生み出しています。

爪の下にある皮膚は爪床(そうしょう)と呼ばれていますが、爪床の皮膚の色で、爪の色は決まってきます。

血行がよければ、血液の色が透けてきれいなピンク色の爪に見えます。
血行不良気味の人は爪の色が暗赤色になります。

爪は爪母細胞だけでなく、爪床からもつくられていて、爪が剥がれて爪が再生する場合には、爪床の働きが非常に重要になってきます。

爪は酸やアルカリに弱い

爪は表皮や髪と同じタンパク質からなっているので、酸やアルカリにも弱いのです。

つまり洗剤などでも傷んでしまいますし、空気が乾燥する冬場などでは乾燥しやすくなっています。

爪の根本の白い半月状の部分って何?

よく爪の根本の部分の白い半月状の部分がないと、健康状態が良くないとか、大きいと健康であるということが言われますが、これは俗説です。

この白い半月状の部分は、爪半月(そうはんげつ)と呼ばれる部分で、完全に角化していない新しい爪です。

パソコンのキーボードを爪で強く叩いてはいけない

爪を作っているタンパク質は、縦に走っています。

その証拠に、爪は年齢とともに伸びが遅くなり、黄色く濁ってくるとともに、厚みを増して、縦に線が入ってきます。

爪の縦ジワはいわば、肌のシワのようなものです。
つまり、爪は縦方向に裂けやすい性質があるのです。

つまり爪に縦方向に裂けるような力がかかるとよくありませんので、パソコンのキーボードを爪で強く叩くようなことは控えたほうが良いでしょう。

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