せっかく肌を紫外線から守ろうと日焼け止めをつけても、それが目に沁みてしまって、目が痛くなるのは避けたいものです。
毎年、夏になると紫外線予防対策として、SPFが高い下地をつけたり、日焼け止めを使うようになると、その都度、目が痛くなって涙がでてきてしまって仕方ないという人も少なくありません。
どうして、目に沁みたり痛くなってしまったりするのでしょうか。
まずは化粧品以外の原因を考える
日焼け止めをつけると目に沁みるという場合は、その多くが日焼け止めに含まれている成分が原因のことが多いのですが、その前にまず、目が沁みる原因として日焼け止め以外の原因を考えてみましょう。
日焼け止め以外で目が沁みる原因の多くは、汗やドライアイです。
特に夏になると暑くて大量の汗をかきますが、肌と同様に目も紫外線のダメージを受けています。
パソコンやスマホの長時間使用や、出かけたときの紫外線で、ドライアイになりやすくなります。
その状態の目に、汗に混じって日焼け止めの成分が入ると、さらに刺激を受けてダメージが強くなることが考えられます。
こうしたことから、夏は汗が目に入ることから、化粧品に特にアレルギーがない人でも、目のトラブルが起こりやすい季節になっています。
さらに、加齢によってドライアイ気味になり、普段から涙目がちという場合もあり、そこに夏の紫外線が加わり、目の周りがショボショボというようなことがあります。
日焼け止めが目に沁みる原因成分

さて、日焼け止めが目に沁みる原因となっている成分にはどんなものがあるかというと、その多くのケースは、紫外線吸収剤です。
目に刺激を与える成分としては、紫外線吸収剤以外に、エタノールや界面活性剤が考えられます。
日焼け止めを使う際には、必ずクレンジングするよう注意があったりしますが、これは日焼け止めに含まれている重金属があるので、しっかり落とすようにするためです。
しっかりクレンジングしても、エタノールなどが含まれていると、塗った肌から気化して、日焼け止め成分が目の周りを浮遊してりして、それが目に入って刺激を起こすことがあったり、汗が流れて目に入ってしまい、刺激されてしまうこともあります。
日焼け止めが目に沁みる場合の対策
まずは、日焼け止めを成分によって選ぶことが大切です。
日焼け止めが目に沁みる原因で多いのが、配合されている紫外線吸収剤によるものなので、紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めを選べばいいのです。
日焼け止めは、紫外線吸収剤ではなく、紫外線散乱剤配合のものを選ぶようにします。
紫外線散乱剤は、紫外線を拡散して日焼けを防いでくれ、肌への刺激は紫外線吸収剤よりも少なく、ベビー用のものもあります。
それでも、紫外線散乱剤のものは、紫外線吸収剤のものより塗り心地が良くかったり、白浮きが目立つので、どうにかしたいという場合は、極論をいってしまえば、外に出て日に当たらないということになってしまいます。
しかし、そういうわけにもいきませんので、塗り方を工夫すると良いでしょう。
日焼け止めを目のキワまで塗らないという対策があります。
目のキワまで塗っていたとしても、汗をかいたらメイクも含め取れてしまうので、それならば最初から目のキワまで塗らなければいい、眉毛の下から涙袋までは塗らなければいいという発想です。
それでもどうしても気になる場合は、ファンデーションを薄くぬったり、目の周りはサングラスでカバーするという方法もあります。