石鹸は、昔は飲み薬だった | 美容トピックスについて、その歴史を紐解いていると非常に興味深い事実がでてきます。
やはり歴史的にみると化粧品は海外の方が進んでいた
化粧品の歴史ということで考えてみると、世界的にはBC2920年、つまり紀元前2920年、古代エジプトでは、タールや水銀で作られた化粧品が発達していました、
紀元前1930年にもなると、エジプトでは香料の通商も盛んになってきていて、有名なものでは、ツタンカーメンの墓から軟膏状の香粧品を既に使っていたということがわかっています、
世界三大美人の一人とされるクレオパトラも、アイメイクをしていたと言われています。
クレオパトラが出ましたので、ついでに世界三大美女の楊貴妃についてみると、時代的には8世紀中ごろになります。楊貴妃の爪は赤く長い爪だったと言われていますが、これはヘナ(指甲花)で染めて装飾していたと言われています。
さて、日本はとみると、4~5世紀、時代でいうと大和時代、大陸文化とともに鏡や香料、紅花などがシルクロードを経由して入ってきて、宮廷女性が唐の国から伝わったお手本を参考にメイクをしていたと言われています。
奈良時代には紅、白粉、朱、香料などが使われるようになり、平安時代になると、水銀や鉛から作られた白粉、お歯黒などの化粧が行われるようになります。
石鹸っていつからあるの?
石鹸はいつからあるかと言うと、世界的には紀元前3000年頃からある洗浄剤の元祖として知られています。
紀元前2000年頃のエジプトでは、すでに、油脂にソーダを混ぜるという方法で、石鹸が作られていたとされています。
通常は、ヤシ油やパーム油といった油脂や脂肪酸に、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムといったアルカリ性物質を反応させて作ります。
日本ではというと、江戸自体では、一般家庭で石鹸を使い、たらいで手を洗っていました。
しかし、ヤシ油やパーム油から作られる石鹸とは、ほど遠いものでした。
江戸時代の石鹸とは
江戸時代の石鹸は、小麦粉を固めたもので、まんじゅうをふくらますのにも用いられたそうです。
それでは江戸時代、舶来品がいろいろと日本に入ってきている中、石鹸は入ってこなかったのかというと、そんなことはありません。
石鹸は、「しゃぼん」と呼ばれ、高価な舶来品として珍重されていたので、庶民の手に届くようなものではなかったということです。
しゃぼん玉の「しゃぼん」は、まさに江戸時代の舶来品であった石鹸からきているのです。
またすでに、奈良時代にはしゃぼんは日本に入ってきていたという可能性も示されています。
江戸時代、石鹸は薬だった
高価な舶来品であった「「しゃぼん」つまり石鹸は、体を洗うという目的ではなく、坐薬として使うことで便秘の改善に、飲み薬として飲むことによって胃痛や結石、黄疸を治す目的で使われていました。
石鹸は昔、薬として飲まれていたというネタ、既に知っている人もいるかもしれません。
ネタとして話したつもりが、相手が既に知っていたとしても、石鹸だけに、すべったと思ったり、泡食ったりしないでください。
と、くだらないジョークを言ってしまいましたが、まあ、水に流してください! 石鹸だけに。。。
イチオシの石鹸
オリーブオイルとローレルオイルからなる石鹸で、石鹸の生成に必要とされる苛性ソーダをわずかだけ使い、それ以外の余計な添加物は加えていない優しい使い心地の石鹸です。