人間の体にはリズムがあります。たとえば、体温においても、活動する時間帯に上昇してきて、夜寝ている間は下がってきます。
このように人間の体は時間帯に応じて生理作用が変化してきているので、栄養素の利用のされ方も、時間によって微妙に違ってきます。
栄養摂取は、1日単位も大切だが時間帯の概念も
1日に必要な栄養素ということで、蛋白質やビタミンなど、1日に必要な摂取量はこれぐらいというような情報が多くあります。
実際に、必要な栄養素を1日単位で考えることも重要なのですが、それを朝・昼・晩に分けてより細かく考えていくことも大切です。
例えば、1日に必要な蛋白質を朝食で全部摂ってしまったから、その日はもうあとは蛋白質は必要ないから摂らないというようなことをしていると、夕方には蛋白質が足らない状態になってしまいます。
時間帯によって不足する栄養素があれば、それとは逆に時間帯によって過剰気味になってしまう栄養素もあるのです。
朝に蛋白質をしっかり摂るのは正解
忙しい現代社会、ついつい朝食を抜いてしまうという人もいると思いますが、これはあまり感心できません。
なぜならば、朝は蛋白質が不足しているので、しっかりと補給しなければなりません。
蛋白質は、体内で蓄えて置けないので朝にしっかりと補充しないと、昼食までに体内のアミノ酸濃度が欠乏してしまうなんていうことになりかねません。
そんな、蛋白質といったら朝から肉や魚を焼いたりして食べなくちゃいけないの? そんなの大変だよと思うかもしれませんし、朝起きたばかりはあまり食欲もないんだよね、ただでさえ忙しいし眠いしという人もいると思います。
そんな場合は、プロテインを飲むとか、蛋白質が豊富にはいったシリアルを牛乳や豆乳で食べるといった方法もあります。
夕食で摂りすぎないほうが良いものがある
1日のうちでどの食事をメインにたっぷり食べるかというと、夕食という人も多いと思います。
1日の仕事が終わり、自宅でゆっくりとくつろぎながら、おいしく食事をいただくのだから、夕食を豪勢にしてと思うのも無理はありません。
ただ夕食では糖質が過剰気味になりがちです。
夕食では、果物は控えたほうが良いのです。
果物は、ビタミンやポリフェノール、食物繊維などを豊富に含んでいて栄養価が高いのです、果物には果糖が多く含まれていて、これは時間をかけてエネルギーへと変わっていきます。
寝る前の夕食で、果糖を多く摂取してしまうと、本来エネルギーをあまり必要としない就寝中に過剰なエネルギーが生み出されることになってしまいます。
すると体内に脂肪が蓄積していってしまうのです。
美容・ダイエットという面から考えると、果物は朝食で摂り、夕食では控えるようにしたほうが良いのです。