肌のかゆみの改善には汗をかけ | 美容トピックス

肌のかゆみの改善に汗をかくとはどういうことなのでしょうか。

満員電車などで汗をかいてしまうと、体がかゆくなることがあります。汗なんかかいたら、なおさら肌がかゆくなってしまうんじゃないか疑問が残ります。

汗がもっている3つの効果

汗には、大きくわけて3つの効果があります。
まずは、『保湿作用』。汗の成分の大部分は水分なので、汗が肌のうるおいを保つのに役立つことは容易に想像がつくと思います。
次に『バリア機能』。汗は皮脂と混じることによって皮脂膜を形成します。そのことによって細菌やアレルゲンから肌を守ってくれます。
そして『清浄作用』。肌はその水分によって肌の表面の汚れを流してくれます。

運動後のあとの汗はかゆくならないのはなぜ?

同じ汗をかいたとしても、肌がかゆくなる時と、あまりかゆくならない時があります。
満員電車の中でかいた汗は肌をかゆくする一方、運動後の汗では肌はあまりかゆくなりません。
どうして、汗をかいてもかゆくなる時とならない時があるのでしょうか。

それは、汗の成分やpHの違いにあります。

満員電車などストレスによってでてくるジットリとした汗、冷や汗やあぶら汗のような汗に比べて、運動後の汗は比較的サラッとしています。

これは汗の成分が違うからで、運動後などに出てきている汗は、99%が水分で洗浄能力にすぐれ、pH9以上と弱アルカリ性のため、汗自体でかゆくなるということはないのです。

汗はかいたらすぐに洗い流すことが大切

そんなに肌に対して良い作用がある汗であれば、汗をかいて放っておいても良いと思われますが、それは少し違います。

『汗は、かいたら早く洗い流すことが大切です』

汗をかいた後、それを放置しておくと、汗はやがて最近の栄養になってしまい、細菌が増殖する原因になってしまいます。

運動することで、汗が出て、新陳代謝もあがり、皮脂もつくられます。皮脂は汗と混じって皮脂幕になり肌がバリア機能によって守られます。
また汗による気化熱によって、肌の温度が下げられます。

汗をかかないと、逆に体温や皮膚の温度が上昇し、炎症が悪化する可能性があります。さらに肌が乾燥しやすくなり細菌感染しやすくなってしまいます。

アトピー性皮膚炎は汗をかいたほうが良い

『アトピー性皮膚炎の人は、汗をかくとかゆくなるので、運動はしないほうが良い』というのは間違った認識になります。

運動すると汗をかき、それが原因で肌がかゆくなってしまうため、運動をしない。
運動をしないと、汗をかかず、症状が悪化してしまうのです。

アトピー性皮膚炎の人は、健康な人に比べて発汗量が少ない傾向があります。そのために皮膚に熱がこもってしまいます。
その熱を下げるためにも、汗の持っているバリア機能を十分に発揮させるにも、汗の清浄作用を利用するためにも、汗はしっかりとかいて、汗をかいたら速やかに洗い流すことが大切なのです。

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