顔は一番外気に触れている部分です。体は服を着ることで大部分が直接外気には触れません。手ですら、ポケットに手を突っ込んでいたり、手袋をはめていたりすれば、直接外気には触れませんが、顔は常に外気にさらされた状態です。
そのため、外部環境の影響を受けやすいだけではなく、汚れもつきやすい部分になっています。
加えて、ファンデーションやメイクアップなどを行うことで、しっかりと洗顔をすることが大切です。
洗顔するには純石けん
メイクアップ化粧品を使うとクレンジングで落とすということにもなるかもしれませんが、ファンデーションだけであれば、純石けんでも十分に落とすことができます。
もちろんファンデーションは油を含んでいたりするので、水だけでは落ちませんが、純石けんでも結構落とすことができます。
むしろ、肌バリアを壊す界面活性剤の入ったものやクレンジングを使うことで、自家保湿因子までこすり落としてしまい、肌バリアを壊してしまうことになりかねません。
純石けんでの泡が果たす役割
純石けんで肌を洗う場合、その泡が重要になります。
ポイントは、たっぷりのこままな泡でやさしく洗うことが重要です。
そのためには、いかにこまかな泡をたくさん作るかということが重要になってきます。
泡は油性の汚れを溶かしこんで浮き上がらせるだけでなく、顔と手の間で潤滑剤となってこすりすぎるのを防ぎ、肌バリアの保護につながります。
肌の表面の角質細胞は、ちょっとこすっただけで垢が出てくるということからもわかるように、わずかな摩擦でも壊れやすいのです。
したがって、純石けんにおける泡づくりは重要なものになってくるのです。泡の作り方によって洗顔効果が全然変わってきてしまうのです。
純石けんの泡の作り方
それでは、泡をどのように作っていけば良いのでしょうか。
まず普通に手で泡を作っていくとすると、手の肌が乾燥してしまいますので、泡を作るためのグッズを使うことがオススメです。
よく見かけるのが泡立てネットです、泡立てネットも良いのですが、ビニールなどでできていますので、多少なりとも手肌への刺激になってしまいます。
そこでオススメしたいグッズがスポンジです。スポンジは、泡立てネットよりも肌にやさしく泡立ちも良いのです。
キッチン用のスポンジを適当な大きさに切って使うので十分です。
1回の洗顔で必要な泡はピンポン玉くらいと覚えておくと良いでしょう。
泡による洗顔は押し洗いとうぶ毛洗いを使い分けます。
押し洗いは、泡をつけた手の平で肌に触れ、そのままぐっと押していく感じです。
手の平が肌に密着してやや圧力がかかることで泡がつぶれ、このときに手の平で肌に触れたまま、手の力をすっと抜いていきます。
その瞬間に毛穴などにほんの少し吸引力が生じで、微量の泡が手と肌の隙間に入りこんでいきます。額や頬などの広い部分はこうした押し洗いで洗っていきます。
産毛洗いは、目の周りや小鼻の横、アゴの先といった凹凸のある細かい部分に行うもので、泡を指先にとって、うぶ毛の先端をなでるように、またはプリンや豆腐の表面をなでるような感覚で、泡をやさしくそっと伸ばしながら洗います。
スポンジのお手入れ
スポンジは、多くの水を含むことができますが、それが仇となって、スポンジ内部には細菌が繁殖しやすいのです。
したがって、使用前と使用後に必ずよく洗って使うことが大切です。
洗顔にスポンジを使ったら、きちんと洗い、しっかりと水分を押し出したらすぐに乾燥させます。
1週間に1回は、スポンジ自体を石けんで十分に洗い、1~2ヵ月おきに新しいものに取り換えていくと良いでしょう。