健康を気にしながら、ダイエットを目指すということで、食事制限もいいけど、筋肉が落ちちゃうからやっぱり運動してやせるという人がいます。
運動でやせるにはかなりのトレーニングが必要
運動で痩せるため、一生懸命に筋トレに励んでいる人たちは、よく次のように言います。
「筋トレによって筋肉量を増やす。それによって基礎代謝が上がり、それがダイエットにつながる。」
これは、大正解です。
しかし、問題は継続性なのです。
ダイエットするレベルまで基礎代謝を上げるには、かなりの量のトレーニングを行う必要があります。
プロのアスリートのように、毎日しっかりと練習できればいいのですが、ハードなトレーニングを続けていくことは、一般の人にとっては至難の業です。
十分なトレーニング時間が取れないという時間的制約の問題、がんばりすぎて筋肉痛になってしまいトレーニングがつらいといったように、トレーニングの継続に対する壁が多くありすぎて難しいのです。
時間がない、今日はちょっとやる気がないとトレーニングをさぼってしまうと、すぐに筋肉は落ちて元の木阿弥になってしまいます。
もちろん、筋トレをして体を鍛える、筋トレで肉体美をつくりたいとがんばることは非常に良いことですが、だからといって、それをダイエットに結びつけようとすると、どうしても頑張りすぎて、無理しやすくなってしまうのです。
だから、食べたいものはたっぷり食べたいし、運動・筋トレだけで基礎代謝を上げてダイエットをしようというのは、運動・筋トレ自体で基礎代謝を上げるという理論は間違っていないのですが、実行性という点で少しハードルが高くなってしまうのです。
ダイエットには糖質制限
ダイエットというと、カロリーを気にする人がいますが、カロリー制限は必要ありません。
それよりも、糖質制限をすることが大切です。
肥満は、カロリー摂取過多で起こるのではなく、糖質の摂りすぎで血糖値が上がることによって起こってきます。
糖質摂取過多で、インスリンの分泌が間に合わずに血糖値があがり、それにより余ったブドウ糖(糖)が中性脂肪になって脂肪細胞に取り込まれてしまうことで肥満となっていくのです。
だからこそ、血糖値をあまり上げないことが肥満防止にもつながり、そうしたことから、糖質を多く摂取してしまった後には運動が良いと言われるのです。
運動によって、血糖値の上昇が抑えられるからです。
食事制限しても筋肉は落ちない
食事制限で糖質制限をすると、グリコーゲンが使われるので、脂肪が燃焼して、ダイエットにつながります。
まずはエネルギー源として脂肪が使われるので、脂肪細胞に溜め込まれた中性脂肪が全部燃えて使われてしまってから、筋肉の蛋白質からエネルギーが調達されてきます。
ここまでになるには、山で遭難して何も食べずにいたというような極端なケースでもないかぎりありえません。
また普通の人が、筋肉からエネルギーを得なければならないほど食事制限を貫くということは、あまり考えられないのです。